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日野原重明「老人」は差別用語ではなく、尊敬の言葉と指摘

 社会的に「高齢者」とされる世代を「新老人」と名付け、活力ある集団としてよみがえらせようとしているのは、聖路加国際病院理事長の日野原重明氏。その意図を日野原氏自身が語った。(週刊ポスト2002年7月26日号より)

「老人の『老』という字には本来、敬意がこめられていてね。長老は、単に年をとった人という意味ではなく学徳があるといった尊敬のニュアンスがあるし、中国ではどんなに年の若い先生のことも『老師(ラオシー)』と呼びますから。

 ところが日本には老醜とか老廃物なんてイヤーな言葉があるからか、役所が65歳以上を高齢者といいだした。老人という言葉を差別用語のように感じて、遠慮したんだね

 でも、人生60年の時代ならまだしも、今は80歳までは生きるでしょ? そこで、老人と呼んでいいのは75歳以上、それも従来のイメージを払拭するために『新老人』と呼ぼうと考えたわけです。そして21世紀を担う人に自分たちの経験を伝える“使命ある世代”となろうと、数年前に旗揚げしたのが『新老人の会』なの。

 65歳なんてまだまだ若者。そんな年齢じゃ、当分入会できませんよ(笑い)。まして50代なんてアナタ、ようやくこれから中年になるんだから」

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