国際情報

櫻井氏「中国は台湾飲み込めば尖閣、沖縄を狙って来る」

 2011年から2012年にかけて日本をとりまく外部環境は一層厳しさを増してくる。わけても周辺諸国の指導者交代は大きなインパクトになると櫻井よしこ氏は指摘する。

 * * *
 2012年は、各国で大統領選挙などの重要な選挙が相次ぎ、世界のリーダーの顔ぶれが大きく変わる年です。中国の国家主席が交代し、対日強硬策で知られる江沢民氏に近いといわれる習近平氏の就任が確実視されています。

 米国ではオバマ大統領が続投するのか、同じ民主党の他の候補者になるのか、あるいは共和党政権が誕生するかで、対中政策、対日政策がさらに変わる可能性があります。
 
 ロシアの大統領選挙では、メドベージェフ氏が続投するか、プーチン氏が返り咲くのか。インドでも総選挙があり、政権交代の可能性があります。

 韓国では李明博大統領が引退を表明しており、後継候補が敗れて野党の親北的な大統領が誕生すれば、韓国全体が反米反日左傾化し、朝鮮半島情勢は北に大きく優位に傾くことになります。

 台湾の総統選で独立を保とうとする民進党が敗れ、親中的な国民党政権が続くことになれば、それこそ台湾は中国に飲み込まれてしまいかねません。

 親中的な国民党政権が続くことによって台湾が中国に飲み込まれるような事態になったら、シーレーン(海上交通路)を失う日本は極めて深刻な危機に陥ります。そして中国は尖閣諸島のみならず、沖縄をも奪おうと狙ってくるでしょう。

※週刊ポスト2011年1月21日号

関連記事

トピックス

2020年に引退した元プロレスラーの中西学さん
《病気とかじゃないですよ》現役当時から体重45キロ減、中西学さんが明かした激ヤセの理由「今も痺れるときはあります」頚椎損傷の大ケガから14年の後悔
NEWSポストセブン
政界の”オシャレ番長”・麻生太郎氏(時事通信フォト)
「曲がった口角に合わせてネクタイもずらす」政界のおしゃれ番長・麻生太郎のファッションに隠された“知られざる工夫” 《米紙では“ギャングスタイル”とも》
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
将棋界で「中年の星」と呼ばれた棋士・青野照市九段
「その日一日負けが込んでも、最後の一局は必ず勝て」将棋の世界で50年生きた“中年の星”青野照市九段が語る「負け続けない人の思考法」
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
「鳥型サブレー大図鑑」というWebサイトで発信を続ける高橋和也さん
【集めた数は3468種類】全国から「鳥型のサブレー」だけを集める男性が明かした収集のきっかけとなった“一枚”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン