スポーツ

チーム最年長・松井秀喜「球団のお荷物にはなりたくない」

移籍後もファンに囲まれる松井

 新天地となるオークランド・アスレチックスでメジャー9年目のシーズンに挑む松井秀喜(36)。アリゾナでキャンプを続ける松井の肉声を、スポーツジャーナリストの古内義明氏がリポートする。

 * * *
 今季で37歳になる松井に、「チーム最年長」という言葉の響きを聞いた。「もう松井秀喜もそういう年になったのか、という感じですよね」としみじみと語った。

「20年近く現役でやっていれば、いつかは最年長になる日が来ます。選手として残された時間が残り少ないと思われても仕方がないし、一年一年が勝負の年なのは間違いありませんね」

 彼の表情と言葉からは今年にかける意気込みが感じられると同時に、選手生命をかけた厳しいシーズンになることも十分に予感させた。

「毎年選手生命はかけていますよ。何度もいいますが一年一年が勝負ですし、球団のお荷物にはなりたくありませんからね。この年齢で“お荷物”になったら、そのチームでは終わりですよ。『心・技・体』の一つでも欠けたら、期待されている結果は出せないと思います。一つでも欠けたら引退する気持ちに変わりはありません」

 甲子園で5打席連続敬遠された男は、いつしか「巨人の4番」から「ヤンキースの4番」に飛躍を遂げた。体にメスを入れながらも、世界一の美酒を味わった。そして今季、選手生命をかけたプロ19年目の戦いが始まった。

撮影■藤岡雅樹

※週刊ポスト2011年3月18日号

関連記事

トピックス

STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
宗田理先生
《『ぼくらの七日間戦争』宗田理さん95歳死去》10日前、最期のインタビューで語っていたこと「戦争反対」の信念
NEWSポストセブン
焼損遺体遺棄を受けて、栃木県警の捜査一課が捜査を進めている
「両手には結束バンド、顔には粘着テープが……」「電波も届かない山奥」栃木県・全身焼損死体遺棄 第一発見者は「マネキンのようなものが燃えている」
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン