夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回の報告は、カード会社勤務のご主人(37歳)。共稼ぎの奥様(38歳)を残しての単身赴任です。
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今年の2月、突然の単身赴任が決まった時、僕に「男なんだもん。家庭を壊さない程度の浮気なら私、何もいわないから」といった妻。僕も「あわよくば」という気持ちはありましたが、新しい職場や環境に慣れるのが精一杯で、あっという間に1か月が過ぎた頃、妻が何の連絡もなく突然やってきました。
そして、「あらっ、意外に片付いてるじゃない。アナタって、掃除とか全然しない人だと思っていたのに」といいながら寝室に入って行くと、「あ! この髪の毛は誰の?」と、妻の手には茶色の長い髪の毛が!「枕の側にあったわ」って、ま、まさか!
「知らないよ!」と必死で弁明すると、「本当に心当たりないの?」。「ないよ」というと、妻はニヤリと笑い、「どうやら浮気はしてないみたいね。この髪の毛は浮気発見用に私が用意してきたの」だって。
げっ! 「浮気してもいいわよ」はウソだったのかよ! よかったァ、女性を連れ込んだりしてなくて。胸をなでおろす僕に、「私、浮気されても平気だから。これだけは信じてね」って、ぜったいに信じません!
※週刊ポスト2011年4月15日号