芸能

反原発14才アイドル 山本太郎批判に「叩き潰すのよくない」

原発、デモ、山本太郎について語った藤波心

 原発事故から12日後の3月23日。「批難覚悟で…」と題した原発反対の主張を自身のブログに綴り、その内容から賛否両論の嵐を巻き起こしたジュニアアイドル・藤波心(14)。批判や、中傷をものともせず、デモにも参加するなどますます精力的に反原発の活動を続ける、現役中学3年生の素顔に迫った。

――5月7日、6月11日と続けて反原発のデモに参加しているが?
藤波:デモのことを“過激で怖いもの”みたいなイメージがあったので、出るか出ないかけっこう悩みました。結局、5月7日に初めてデモに加わったんですけど、その当時、原発に関するニュースも減ってきていて人々の関心も薄れてきているように感じていたので、いま一度考え直してほしいと思ったことがデモ参加の決め手になりました。

――デモで童謡の『ふるさと』を歌っていましたが、選曲は自分で?
藤波:はい。被災地の方々がいま大変な状況にあるなか、ふるさとの安らぎというものを少しでも感じてもらえたらいいなと思って選びました。また、今回の原発事故で、私は、現代の便利は危険と隣り合わせだったんだなと気づかされました。だから、不便かもしれないけど大切なものが確かにあった古き良き時代を思い出してほしいなと思って。

――同じく反原発の活動もしている山本太郎さんとも会ったそうですね?
藤波:はい、チャリティーのイベントで、先日、お会いしました。私のデモの演説を、YouTubeで見てくれたらしく、「一緒にがんばりましょう!」っておっしゃってくれて握手しました。想像していたとおり、熱血って感じの方でした。

――山本さんは“ドラマ降板”になるなど原発批判で芸能活動に影響も出ているが?
藤波:自分なりの意見を発言する人をたたきつぶすのはよくないことだと思います。私の周りでも、「原発反対を売りにした売名行為はよくない」とか「原発問題は政治的な問題なんだからタレントは発言を控えたほうがいい」という声があったみたいですが、私は自分の意見を変えるつもりはありません。

――では、アイドルとしてはどんな目標が?
藤波:私がアイドルを続けているのは、イベントの後などにファンの方たちとオフ会をやるんですけど、それが楽しいからというのがいちばんの理由なんです。これからも普通の女の子として生活しながら、ときどき、“B級アイドル”として活動していけたらなと思っています。もともと有名になりたいとか目立ちたいといった願望はあまりないんです。

――でも、目立ちたくない女の子がへそピアスなんてする?
藤波:ああ。これは、ファッション好きなお母さんの影響でするようになったんです。でも、小学4年生でへそにピアスの穴を開けたのはちょっと早すぎたかなぁ。このせいで鉄棒ができなくなっちゃいましたから(笑い)。

――普通の女の子として、これから勉強していきたいことは?
藤波:高校、大学と進学するつもりでいますが、どういう分野に進むかはまだ具体的に決めてはいません。いまは社会問題とは別に心理学にも興味があったりします。そのとき自分に興味があることを勉強したいですね。もちろん、原発に関してもが問題が解決するまではちゃんと意見していきたいと思っています。“生きるとは何か”“幸せとは何か?”といったテーマを持って活動していきたいです。

――ゆくゆくは政界入りしたりして?
藤波:いえいえ、私はまだ選挙権もないので(笑い)。でも、選挙に出られる年齢になって、原発問題がいまの状況から何も変わっていなかったとしたら、もしかしたらそれを変えるために選挙に出ようという気持ちになるかもしれないですね。

【藤波心(ふじなみ・こころ)】
1996年11月22日、兵庫県生まれ。特技は歌うこと、ダンス、ポージング。ファッションショーのモデルをきっかけに、現在の事務所に所属。グラビアや映画などで活躍。今年5月、『間違ってますか? 私だけですか? 14才のココロ』(徳間書店)を出版。

撮影■田中麻以

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン