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2011.09.25 07:00  週刊ポスト

タイガースのメンバー「死を迎えるまでは今のような状態で」

 1960年代後半に日本中を興奮の渦に巻き込んだ伝説のグループサウンズ「ザ・タイガース」。解散から40年経ち、今年9月8日、東京国際フォーラムで初日を迎えた「沢田研二LIVE2011~2012」(全38公演)にメンバー(沢田研二・岸部一徳・森本太郎・瞳みのる ※加橋かつみと岸部四郎は不在)が再集結した。ザ・タイガースメンバーたちの還暦再開秘話を紹介しよう。

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 ザ・タイガースは解散後、瞳は教職につき、沢田は歌手として一世を風靡、岸部兄弟は役者へと転身した。森本も「タローとアルファベッツ」を結成後、芸能プロに入社し河合奈保子、西城秀樹らをプロデュース、現在は「森本太郎とスーパースター」を結成し、音楽活動を続ける。加橋は音楽プロデューサーになった。

 そんなメンバーたちは還暦の年代を迎えた。この間も親交のあった森本、沢田、岸部は互いに還暦を祝い、沢田は岸部に赤いベースを、森本にイルカの形のギターをプレゼントした。

 また瞳が還暦を迎える前年の2005年には岸部と沢田が作詞を、森本が作曲を手がけた『Long Good-by』という曲が完成する。「最後のコンサートのあと、こんなに長い別れになるとは思わなかった。いつも君のことを気にかけている。一度呑まないか」。連絡が途絶えた瞳に捧げる曲だった。そして、その歌を聞いた瞳は返歌として『道』という曲を書いた。

 還暦という節目を迎えエールを送り合った4人は、ステージに立った。

「厳密には再結成とはいえないけど、還暦をすぎてこうして集まれた。昔の仲間と昔を思い出しながら楽しく好きな音楽を一緒にできる。とにかくそれが楽しいけど、僕にとってもっと大事なことは来年1月、ツアーが終わった後のこと。彼らと同じようにつき合っていけるかということ。このツアーで関係が終わりじゃ寂しい。いずれ、僕らには『死』という絶対的な別れがくる。その別れまで今のような状態でいたいんです。それは回数じゃなくて、会いたいと思ったときに会える関係でいたいということなんです」(森本)

 華々しいステージを迎えたばかりの森本の切なる願いは、飾らない、とてもシンプルなものだった。

「沢田研二LIVE」でアンコールを含めた24曲を歌った4人は、止まらない歓声に応えるように再びステージに現われ、互いの手をとって掲げた。60を超え、友情を分かち合う笑顔はまるで少年のようだった。

取材・文■石坂晴海

※週刊ポスト2011年9月30日号

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