岸部一徳一覧

【岸部一徳】に関するニュースを集めたページです。

岸部四郎さん、司会者としての才能 借金で降板時に局は慰留
岸部四郎さん、司会者としての才能 借金で降板時に局は慰留
 先月28日、岸部四郎さんが71歳で亡くなった。超人気バンド「ザ・タイガース」で日本中を沸かせ、ドラマ『西遊記』(日本テレビ系)では沙悟浄役を好演。ワイドショー『ルックルックこんにちは』(日本テレビ系)では司会者としても活躍した岸部さんについて、コラムニストの山田美保子氏が語る。岸部さんの俳優としての才能を高く評価していた西田敏行さん 岸部四郎さんが急性心不全のため「8月28日に、入院先の千葉県内の病院で亡くなっていた」という報道が出回ったのは9月15日のことでした。その1週間前、ザ・ゴールデン・カップスのマモル・マヌーさん(享年71)が急逝され、元同僚で、後にゴダイゴでも大活躍されるミッキー吉野サン(68才)がコメントを出されていて。 グループサウンズ→ゴダイゴ『Monkey Magic』『ガンダーラ』→『西遊記』(日本テレビ系)と思いを巡らし、同作で沙悟浄を好演された岸部四郎さんはどうなさっているだろうと考えていたところだったので、「亡くなっていた」という報せに涙が止まらなくなりました。 芸能界でいち早くコメントを寄せていらしたのは『西遊記』の猪八戒役、西田敏行サン(72才)。「人生の絶頂とどん底を経験したシローちゃん! 現世の旅を終えてパライソ(天国)に旅立ったんだね。シローちゃんの沙悟浄、最高だったよ。数多の役者いるけど、あんなチャーミングな沙悟浄を演じられる役者はシローちゃんだけです! あん時の幸せそうなシローちゃんの顔しか思い浮かばないよ。淋しいよ。合掌」 なんて温かく、俳優としての岸部さんの才能を改めて世に知らしめる内容でしょうか。このコメントを『バイキング』(フジテレビ系)で紹介した際、MCの坂上忍サン(53才)も、この『西遊記』の座組を「最強」と言い、「これ以上のものは出てこないんじゃないか」とおっしゃっていました。『女性セブン』の読者の皆さんに説明は不要でしょうが、孫悟空が堺正章サン(74才)、三蔵法師が夏目雅子さん(享年27)でした。 その堺サンも西田サンと同日、コメントを寄せ、「同じグループサウンド出身の四郎ちゃんにお会いできないかと思うと残念の極みです」と。 また、たくさんの想い出がよみがえりました。あの「ジュリー」こと沢田研二サン(72才)をボーカルに、「ピー」こと瞳みのるサン(74才)、「タロー」こと森本太郎サン(73才)、「サリー」こと岸部一徳サン(73才・当時は岸部おさみ)、そして「トッポ」こと加橋かつみサン(72才)がオリジナルメンバーだったザ・タイガース。1960年代後半に大ブームだった「グループサウンズ」人気の筆頭が同グループでした。 ジュリーやピー、トッポのルックスがいまでいうアイドル的なものであり、しかし、タローやサリーが重石になって、音楽的才能にも優れていたザ・タイガース。私にとって、岸部さんの印象は、『西遊記』の沙悟浄ではなく、「ザ・タイガースのサリーの弟のシロー」の方が強いのです。 ザ・タイガースに加入したときのことも鮮明に覚えています。トッポの脱退で誰かメンバーを入れなければならないということになったとき、お兄様のサリーは「シロー」の名前を出すのを最初は遠慮したと聞いています。 しかし、もともとはザ・タイガースのバンドボーイだったシローについて、ほかのメンバーはすぐに「OK」「ウエルカム」だったとのこと。当時、アメリカに留学していたシローにサリーが電話をして呼びつけたのでした。 当時、シローはアメリカで音楽雑誌『ミュージック・ライフ』の音楽特派員としての活動をしていたそうです。同誌の編集長は星加ルミ子さん! 音楽評論家の木崎義二さんや、あの大橋巨泉さん(享年82)と共に『テレビディスコティクショー ビートポップス』(フジテレビ系)のMCをなさっていました。もう昔話が止まりません。“和製ポップス”と洋楽をいいあんばいで紹介していた同番組。フロアで踊っていらしたのは「振付師」の藤村俊二さん(享年82)でした。 シローに話を戻しますね。シローが加入してから、キャーキャー言われていたザ・タイガースには、ヒッピー的な雰囲気がプラスされ、新しいステージに上ったのは確かです。でも、シローは、いまでいう“エアギター”だったんですよね。それがバレて、タンバリン担当になるというお茶目なエピソードもありました。そのタンバリンも実は音が出ないように加工されていたとか(笑い)。“借金取り“が本番中にスタジオに押しかけてきたことも ザ・タイガース時代の話になると本当にそればっかりになってしまうので、そろそろ『ルックルックこんにちは』(日本テレビ系)でのエピソードに移りたいと思います。沢田亜矢子サン(71才)に代わって1984年から13年半にわたって同番組のMCを務めていた岸部さん。なんと私、共演させていただいています! 後期、10時台後半に「第3部」というローカル枠があって、そこに時々出演させていただいたのです。すごく覚えているのは、ダイエット特集のときに私が「これまで、ダイエットにベンツ1台分くらい、費やしている」とコメントしたところ、岸部さんがすかさず、「ベンツと言っても、いろいろクラスがあるでしょ? 1000万円以上ということ?」と聞いてこられたときでした。 私は当時乗っていた、「小ベンツ」こと190E(つまり300万円台)のことを言っていたのですが、その頃、芸能界随一のハイブランドコレクターであり、古美術商もなさっていて、高級車にも一家言もっていらした岸部さんは、「そこはもっと詳しく言わなくちゃ」とスルーしてはくださいませんでした(苦笑)。 その頃は、奥様の小緒理さん(2007年逝去)がたびたびスタジオにいらしていて、私がエルメスのバーキンを初めて見たのは小緒理さんのそれ。そうした“お宝”だらけのご自宅に行かせていただいたこともありました。 番組を降板した理由は、自己破産。本番中に“借金取り”から電話がかかってきたり、彼らがスタジオに押しかけてきたとも聞きました。岸部さんからの申し出に、日本テレビは一度は慰留したとか。なぜなら、MC・岸部四郎の才能と人気をよくわかっていたからです。 特に、お勉強されている様子を見せるわけではないのに、どんな情報についても本当によくご存じで、ふんわりしているのに短くわかりやすい言葉でハッキリとモノ言う岸部さんについては、起用した日本テレビのプロデューサーが長年、後輩たちから尊敬されていたほど素晴らしいものだったのです。だから晩年、『情報ライブ ミヤネ屋』(同)が「困ったときの岸部さん」的に、イジるVTRを20本近く制作していたときは、少々複雑な気持ちでした。 それでも、自虐ネタを交えつつ、昔と変わらぬ飄々とした雰囲気で、お茶の間を煙に巻いていた岸部さん。ありがたいことに、2013年12月、ザ・タイガースが44年ぶりにオリジナルメンバーで行った復活ツアーも見させていただいた私は、ステージ上でこの上なく幸せそうな表情をしている岸部さんのお顔を確認することもできました。 元祖・マルチタレントであり、独特の個性で昭和、平成、令和を生きた岸部四郎さん、さようなら。そして、ありがとうございました。■構成/山田美保子『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキング』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。※女性セブン2020年10月8日号
2020.09.26 11:00
女性セブン
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岸部四郎さん 「やる気はないのにトントン拍子」の芸能人生
 岸部四郎さん(享年71)が、8月28日に亡くなった。最後の公の場は2013年の東京ドーム。ザ・タイガースの再結成コンサートで、沢田研二(72才)や兄の岸部一徳(73才)らが見守るなか、ザ・ビートルズの『イエスタデイ』を歌った。車いす姿だった。「かなりやせていて表情も固まっていました。ジュリーの問いかけにも表情ひとつ変えず、言葉も“歌う”の一言だったので心配したのですが、歌い始めたら音程も完璧で、何よりすごく優しい滑らかな歌声だったんです。気づいたら涙が出ていました」(60代の女性ファン) ステージからの去り際、岸部さんはファンに手を振った。その左の手のひらには、油性ペンで書いたとおぼしき「トラブル」の文字がくっきりと浮かび上がった。「“トラブルなんて昨日までは何もなかったのに”という『イエスタデイ』の歌いだしの歌詞と自分の波乱万丈な人生を掛けた、四郎さんお得意のユーモアだったのでしょう。突然、最愛の女性が去ってしまう悲しさを歌ったこの曲も、四郎さんの人生とピタリと重なりました」(前出・女性ファン) 岸部さんの人生は、確かに歌にしたくなるほどドラマチックだった。すでに大人気だったザ・タイガースのメンバーになったのは、一本の電話がきっかけだったという。「岸部さんは当時、アメリカに留学していたんです。そこへ、すでにザ・タイガースのメンバーとして活躍していた一徳さんが電話をして、“立っているだけでいいから”と呼び戻したんです」(芸能リポーターの城下尊之さん) ギターの加橋かつみ(72才)が脱退することになり、その代わりのメンバーとして白羽の矢が立ったのだ。「最初は“エアギター”で、その後はタンバリンを持って舞台に立っていたぐらいで、岸部さんは楽器がまったくできない。“みんなの邪魔をしちゃいけない”と、タンバリンの金属部分の隙間に詰め物を入れて、振っても音が出ないように細工していたそうです」(前出・城下さん) バンド解散後、1才年上の女性と結婚し、1男1女に恵まれる。恵まれたのは、仕事運についても同様だった。1978年にはドラマ『西遊記』(日本テレビ系)の沙悟浄役を好演し、1984年からは『ルックルックこんにちは』(日本テレビ系)で、つかみどころのなさを生かした司会者としても活躍し、朝の顔に定着。音楽以外の才能も開花させてきた。「岸部さんは、仕事熱心というタイプではなかった。強いやる気が本人にあったわけではないのに、ポジションに恵まれ、仕事を得てきた。とんとん拍子に世に知られる人物になった。芸能界でも希有な人ですよ」(芸能ジャーナリストの二田一比古さん)※女性セブン2020年10月8日号
2020.09.24 11:00
女性セブン
オファーから30分で快諾したという沢田研二
沢田研二、伝記映画断り志村さん代役 オファーから30分で快諾
 映画『キネマの神様』は情報解禁当初から、志村さん(享年70)の初主演映画として注目を集めていた。が、クランクイン直後に志村さんが新型コロナウイルスに感染し、撮影は休止。降板が決定した直後、志村さんは帰らぬ人となった。そして、志村さんの代役には、沢田研二(71才)が起用されることとなった。「代役に決まったことは、私には事後報告でしたね」 沢田の事務所の代表に昨年末に就任したばかりの岸部一徳(73才)は、記者の質問に苦笑いしながら答えた。沢田とはザ・タイガースのバンド仲間だが、志村さんとの間には、あえて立ち入らずにいるように見えた。 代役に決まった沢田は、「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」と短いコメントに思いを込めた。「あんな大スターはほかにいない」と志村さんが沢田を評せば、沢田は「コメディアンとしての志村を尊敬している」と口にする。お笑い界と音楽界のレジェンドには、その才能を認め合って50年近い歴史がある。「2人は、約50年前に所属していた芸能事務所で先輩と後輩の関係でした。結成はドリフターズの方が古いけれど、志村さんが加入したのはタイガースが解散した後で、年齢もジュリーの方が1つ上の先輩です」(音楽業界関係者) 2人の出会いは、志村さんがザ・ドリフターズに正式加入する前の1972年のこと。志村さんは当時「マックボンボン」というお笑いコンビを組んでいて、ソロデビュー後の沢田の前座を務めたこともあった。◆正式オファーからわずか30分で快諾 沢田と『キネマの神様』の山田洋次監督は、『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』以来、38年ぶりのタッグとなる。「『男はつらいよ』はいまの奥さんの田中裕子さん(65才)との出会いのきっかけになった作品で山田監督に対する恩義もある。米寿の山田監督と仕事をする機会も限られてくる。男としての役目を果たそうと思ったのでしょう」(芸能関係者) 実は、2人は思わぬところで再会を果たしていた。「今作のプロデューサーの奥さんが沢田さんの信頼する元マネジャーの娘さんなんです。沢田さんは6年前の結婚式で乾杯の挨拶を務め、山田監督も新郎側の主賓として列席していた。プロデューサーにとってみたら、義理の父が支えてきたスターが、お蔵入りの危機にあった映画を救ってくれたのです」(映画関係者) 代役の候補は何人かあがっていて、その中に沢田の名前もあったようだ。「沢田さんは今年、伝記映画への出演オファーもあったのですが、自分が志村さんの代役の候補にあがっている話を耳にして、その映画の話を一旦断ったようです。50年来の畏友である志村さんへの追悼の思いの方が勝ったのでしょう。追悼コメントなどを出さずに形で思いを伝えるのは沢田さんらしい。 すぐに関係者に連絡を取り、山田監督との会合の場を持ちました。そして、その場で代役を快諾。正式オファーから、わずか30分ほどだったそうです。沢田さん側は、体形や白髪はそのままの姿でやりたいとだけ、条件を出したそうです」(沢田をよく知る人物) 志村さんとの縁、山田監督との縁、元マネジャーとの縁にその娘夫婦との縁。シャイといわれてきた沢田は、実は太く確かな縁だけを離さない人なのかもしれない。 そんな沢田と志村さんを見守ってきた“キネマの神様”はいま、優しく微笑んでいるに違いない。※女性セブン2020年6月4日号
2020.05.20 15:55
女性セブン
番組公式HPより
小池栄子と石原さとみ「ありえない感満載ドラマ」夏の陣
 いよいよ夏の陣、である。バラエティに富むラインナップとなった今クール、ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏はまず、2つの作品に着目した。 * * * 7月クールの新ドラマが続々と始まっています。まず、フィクションならではのぶっ飛んだ設定で目を惹く作品が、小池栄子主演『わたし旦那をシェアしてた』(読売テレビ・日本テレビ系、木曜午後11時59分)。 物語は……天谷恭平(平山浩行)は一見すると優しそうなイケメン経営者。しかし、3人の女(小池栄子、りょう、岡本玲)それぞれと事実婚関係にあり、各家庭に出入りし子供もいて、女たちは「自分だけが彼に愛されている妻」だと信じている。ある時天谷が殺され、3人の女は互いの存在を知ることに。しかも「3億円の遺産を愛する一人の妻に譲渡する」という遺言が残されていて……。 一番愛されていたのは私ではないのか。3億円を手にするのは誰か。3人の女たちは激しくつばぜり合いを始める。と、まさか孫悟空の分身の術じゃあるまいし。 一人の男が時間差で各家庭に出入りし、夫として自然にふるまっていた……というあたりから荒唐無稽。まるで星座のような構図が作り物っぽい。けれど、ウソも徹底すれば突き抜ける。ドラマの夢世界へ視聴者をしっかりと連れ去ってくれるのであればOKです。リアリティを追求すべきポイントというのはまた別にあるはずだから。 このドラマで評価したいポイントは、3人の女のエッジの立て方にもあります。 小池栄子、りょう、岡本玲──タイプがまったく違う女優たち。年齢もバラバラなら、人物設定としても明るくて仕事もデキるキャリアウーマン、大人びた色気を漂わすトレーナー、健康的な若さと優しさが光る保育士と、見事なまでに3人の違いをきっちりと際立てています。 となれば、ゲーム感覚で思い切り3キャラのゆくえを観察しようじゃないか。そういう気にさせてくれる。「知らずに旦那をシェアしていた」ハズないじゃん!というムチャな「謎」について、謎解きのプロセスを存分に楽しませてほしい。「ありえない感」満載のドラマがもう一つ。石原さとみ主演『Heaven?〜ご苦楽レストラン〜』(TBS系火曜午後10時)です。「7月クールドラマ期待度ランキング」(コンフィデンス)では1位を獲得。注目度では一番手、初回視聴率も10.8%とまず二桁に乗せてきました。 その物語は……『わたし旦那をシェアしてた』に負けず劣らずのハチャメチャ設定。「自分が心ゆくままにお酒と食事を楽しみたい」と利己的欲求を叶える目的でフレンチレストランを開店した女王様オーナー・黒須仮名子(石原さとみ)。その場所はお墓の脇、レストランの名前「ロワン・デイシー」は「この世の果て」という意味。「極楽」を「ご苦楽」と言い換え、仏レストランを仏様・お墓のレストランに翻案するあたり堂々たるコメディ宣言と受け取れます。 そして、レストラン開店のため急遽集められた従業員たちは……笑うことが苦手なウエイターの伊賀観(福士蒼汰)、元美容師見習の川合太一(志尊淳)、牛丼屋店長の堤計太郎(勝村政信)、天才シェフの小澤幸應(段田安則)、元銀行員ソムリエの山縣重臣(岸部一徳)と凸凹。彼らが女王様オーナーに対して抱くのは「諦観」です。つまり諦めの境地。もちろん仏教用語。 しかも、従業員たちの頭の上にいちいちCGで生首?を浮かび上がらせ「諦観」という文字を漂わす、という風変わりな演出。なんともユルいおふざけ感が、斬新といえば斬新。細部に小ネタ満載の作り込みも、SNSで話題になろうという作戦でしょう。 もしやるならとことん、ありえない世界を作り込んで欲しい。でも、どうしても夢からふと覚めさせられてしまう要素があって、それが気になる。既視感と言っていいのでしょうか。そう、石原さんのアレです。 過去で見た誰かと重なってしまう早口弾丸セリフ。『高嶺の花』(2018年日本テレビ系)の月島流令嬢「月島もも」なの?、あなたは。石原さんには今度こそ新境地を見せてほしい、と多くの視聴者が願っているはずです。そしてきっとできるはず。『アンナチュラル』(2018年TBS系)で見せた抑制的な演技も光っていたし。「意志をバンバン伝えて正義をふりかざすのが強いのではなく、ちょっと誘導してみるとか、受け取ってみるとか、受け流してみるとか、あえて聞かないとか。そういう強さは私自身、憧れている部分がある」(「エキサイトレビュー」2018.2.2)と石原さん自身も話していました。 そう語るくらい自覚的で、幅のある人間を演じる可能性も秘めている石原さん。だから、これまで見たことのない新しい面を演出によって発掘し、浮かび上がらせてほしい、と願うのは私一人ではないはず。ぜひ、めくるめくドラマ世界の中に浸りたい。だから、ふと夢から醒めてしまうような「もも」の断片を散らかすのだけはどうかご勘弁を。
2019.07.13 16:00
NEWSポストセブン
樹木希林さんの金言、「男にも響く言葉」5選
樹木希林さんの金言、「男にも響く言葉」5選
 昨年9月に亡くなった樹木希林さん(享年75)の「言葉」が空前のブームとなっている。名言を収録した書籍は次々とベストセラーになり、その生き方に共感する人々が増えているのだ。なぜ彼女の言葉は支持されるのか。本誌・週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』で、樹木さんにロングインタビューした映画史・時代劇研究家の春日太一氏が「男にも響く言葉」を選んだ。 * * * その飄々としたキャラクターから、樹木希林さんについて「人を食ったよう」「斜に構えたひねくれ者」というイメージを持っている方も多かったようです。 ですが、私はまったく違う印象を受けた。彼女はどんな時も、どんな相手にも、真っ正直に向き合っている。どこまでもストレートに答えた結果が、質問者にとって時に毒になったり厳しいものになるだけなのです。 彼女はお世辞や社交辞令のような「うわべだけのやりとり」を嫌う。手土産や差し入れも「要らない」と決して受け取りません。そんな彼女の言葉を異質で失礼なものと感じてしまうようなら、それはこちらのほうが世間体や常識に囚われているのかもしれません。 インタビューは素晴らしいものでした。これまでたくさんの俳優に話を聞いてきましたが、照れもあって若き日の努力を語りたがらない人は多い。しかし希林さんは、文学座演劇研究所で「役に立った指導」を熱心に教えてくれました。それは柔軟体操。いかに体から力を抜くか──彼女が晩年見せた自然体の演技のルーツがそこにあったと語ってくれたのです。 また、印象深かったのがこの言葉。【日常を演じるのは大変ですよ。そのためには自分を俯瞰で見て、普段の面白いことを感じていかないと】 彼女はそれを森繁久彌さんから学んだといいます。戦争をくぐり抜けてきた森繁さんと違って、豊かな時代に生きている自分たちは人間の幅がなかなか広がらない。だからこそ日常が大切な学びの場なんだと。そのために当たり前のことを当たり前にやっていく。 だから希林さんは移動には電車を使います。マネージャーも付けず、自分でスケジュールを管理する。そういう生き方を大事にされている。俳優の岸部一徳さんも、彼女に感銘し、それを実践していたそうです。【当たり前に歳をとっていきたい】 これも彼女らしい地に足のついた言葉です。日本のベテラン女優の多くは若くあり続けようとアンチエイジングに腐心するが、希林さんはそれを潔しとしない。いくら顔の皺を引っ張ったり化粧をして老いを隠しても、それがある種のグロテスクさを帯びてしまうことに気づいていたわけです。 なぜ希林さんがチャーミングであり続けられたかというと、アンチ・アンチエイジングを提唱して「老い」を受け入れたからではないか。だから近年ますます重要になってきているお祖母さん役に、彼女がピタリとはまったのだと思います。【みなさんがおやりにならないのなら、やらせていただきます】 彼女の仕事観がよくわかる言葉です。彼女は若い頃、いち早くCMで活躍しました。当時は役者にとって舞台が一流、映画やラジオは二流、テレビに出るのは三流と言われた時代。そういう社会的な格付けをものともしない、反骨心とフロンティアスピリッツがあった。本人は“あまのじゃくだから”と自らを評していますが、どんな物事とも固定観念に囚われず向き合える芯の強さを感じます。もちろん、「自分の居場所を確保するためにはどうすればいいか」を考え抜いた結果でもあるでしょう。私自身も見習いたい仕事への取り組み方です。 また、希林さんは、【楽しむのではなく、面白がること】 とも言っている。高杉晋作の辞世の句「面白きことのなき世を面白く」とも似ています。楽しむというのは客観的だけど、「面白がる」のはもっとポジティブ。俯瞰で物事を見るニヒリズムさとポジティブさの両立が彼女の魅力でした。『一切なりゆき』など希林さんの名言集が売れていますが、面白いのは「そんな身も蓋もないこと言っちゃうのか」という内容も多いこと。こういう名言本は得てして自己啓発チックで綺麗事だらけになってしまいがちですが、彼女の場合はまるでそうならない。その言葉は非常に現実的です。 特に「ゆとりとはどういうところから出ているか」という項は素晴らしい。 希林さんは、自分のことを「夫(内田裕也)の比ではないほど喧嘩っ早い」と自己分析してるんですね。それをわかったうえで、そういう自分の性格を変えずに芸能界で生きるためには、どうすればいいかを考えた。その結果が不動産を持ち、家賃収入を得ることだった。万が一のことがあっても、映画界、芸能界の権力者におもねらなくても生きていける自信が自分の強さだと、客観的に話すわけです。 ある種のえげつなさを感じる哲学、これが今までの人生論にはなかったものじゃないでしょうか。 もうひとつ、クールで痺れた言葉があります。【それは依存症というものよ、あなた。自分で考えてよ】「老い」や「死」について聞くメディアに向かって、希林さんはこう言います。「死をどう思いますか」なんて聞かれても、死んだことがないからわからない、自分がそういう取材を受けるメリットがない、とも。希林さんの言葉をありがたがる人への全否定とも言えるんですが、だからこそ心を打つんです。 今や、世間には名言が溢れていて、もはやそういうものに我々は飽き飽きしている。だからこそ、「名言なんて吐く気はない、たまたまそういう人生を生きてきただけだ」という希林さんの言葉が、価値を持ってきているんです。※週刊ポスト2019年2月15・22日号
2019.02.06 11:00
週刊ポスト
平成を彩ったCMの数々 ポリンキーや「ポポポポーン」など10選
平成を彩ったCMの数々 ポリンキーや「ポポポポーン」など10選
 テレビの影響力が落ちて久しいと言われる昨今だが、いまだにテレビ番組で「エゴマ油を摂取すると痩せる」と紹介されたところ各地のスーパーやネット通販で売り切れが相次ぐなどその影響力は計り知れない。また、今年は「ハズキルーペ」のCMが大いに話題となるなどCMの影響力も再び見直されている。平成が終わりを迎えようとする中、博報堂出身のネットニュース編集者である中川淳一郎氏が、「平成を彩ったCM」について振り返る。 * * * いやぁ~、ハズキルーペのCM最高っすよ! 久々にCMが脚光を浴びる結果になったので、このCMを考えた同社の松村謙三会長の発想力には脱帽です。私は今では編集者になってしまいましたが、元々はコピーライターになりたいな、ウヒヒ、みたいなことも考えていたわけで、広告は好きです。というわけで、私自身の思い出とも紐付いた「平成を彩ったCM」を勝手に10個挙げてみます。◆【1】ポリンキー(湖池屋)「バザールデゴザール」や「ドンタコス」等でも知られる佐藤雅彦さんによるCMです。「ポリンキー劇場」として、三角形のスナック菓子であるポリンキーのキャラが歌を歌いながら踊る。「ポリンキー、ポリンキー、三角形の秘密はね…」とか「ポリンキー、ポリンキー、10%増量中」などとやって最後に「値段は元のまま、ジャン」と締める。とにかく歌が頭に残るという意味では秀逸なものでした。また、佐藤さんが作っているということがよく分かる時点でCMにも「作家性」ってあるんだな、と思います。◆【2】あいさつの魔法(AC) 2011年3月11日の東日本大震災の発生直後、各企業はCMを自粛しました。すでに枠は押さえている場合は、AC(公共広告機構)のCMに差し替えられることが多いです。もちろんACにしないという選択もありますが、当時は仁科亜希子さん・仁美さん親子のがん検診啓蒙CMと「ポポポポーン」で知られる「あいさつの魔法」CMが大量に流れました。このCMを見ると「震災を思い出してしまう」という声はあったものの、「ポポポポーン」は2011年の「ネット流行語大賞」を取るほど流行ったことばになりました。しかしながら「あいさつは大事なこと」というメッセージはその通りだと思います。私も妙に「ポポポポーン」が好きになってしまい、誰かと飲む時は両手でハイタッチをし「ポポポポーン」と未だにやっております。◆【3】冬物語 1995年版(サッポロビール) カズンの「冬のファンタジー」をバックに、北浦共笑さんが雪が積もった屋根の上に寝っ転がって冬物語を飲んでいたら仲間がやってきて皆で家の屋根の上でビールを飲む、という無茶苦茶なシチュエーションなのですが、当時マーケティングを勉強していた身分としては、「季節限定商品」というのは非常に関心が高かったこともあり、このCMは非常に印象に残っています。当時は「鍋の季節の生ビール」みたいな商品があったり、晴れた清々しい日に飲む「太陽と風のビール」なんてものもありましたね。◆【4】クリスマスエクスプレス(JR東海) このシリーズについては、1988年の深津絵里さんバージョンと1989年の牧瀬里穂さんバージョンが白眉として知られております。しかしながら、2000年の星野真理さんが登場するバージョンに深津さんと牧瀬さんが「見守るお姉さん」的に登場するものも秀作です。若き日にモテることのなかった私としては「けしからん!」と言いたくなる一連のCMではありますが、やっぱり恋愛っていいものだな、と思わせる出来栄えです。◆【5】キンチョール(大日本除虫菊) 故・大滝秀治さんが岸部一徳さんに対して「お前の話はつまらん!」と説教をするCMです。キンチョールが地球環境に優しいものになったことについて岸部さんが滔々と説明する中、「つまらん!」と言い放つ大滝さんが2003年に話題になりました。【1】で紹介した佐藤雅彦さんの「作家性」と合わせてこれも電通関西にいた山崎隆明さんによるものだと分かる点が素晴らしいです。◆【6】どうする、俺(ライフカード) 2000年代中盤、「続きはWEBで」が流行りましたが、その走りのようなCMです。オダギリジョーさんが人生の様々な選択で悩み、さて、この後はどんな展開になる? をウェブで見せようとするいわゆる「メディアミックス」型のCMです。いかにネットとマスを融合させるか、という実験の先駆けとしてここに挙げさせていただきました。◆【7】春咲き生ビール 1995年版(キリンビール) EPOの「う・ふ・ふ・ふ」に合わせて大塚寧々さんが桜が散る様子を見て「春だ」と気付くところから始まります。1995年3月、私自身は村上春樹さんの小説に出てくるビールが好きな孤独な若者に憧れていた痛い学生でした。春休み、JR中央線の国立駅から南に伸びる大学通りを歩きながら勝手に孤独な感傷に浸っていました。誰と会うでもなく過ごした春休みだったのですが、このCMに出てくる大塚寧々さんの「忙しい中、春だと気付き、仕事に熱中している場合ではない! 友人と一緒に春咲き生ビールでも飲むか!」という感覚を自らに重ね合わせ、大学通りの桜の下、一人このビールを飲んだ思い出があります。◆【8】そうだ京都、行こう。(JR東海) このシリーズもとにかく京都に行きたくなる効果はありますが、特に好きなのは1993年の伏見稲荷バージョンです。このCMを見て実際に伏見稲荷に行ってみましたが、とんでもなく寒い日、一人して連続する鳥居をくぐった時、頭の中で『サウンド・オブ・ミュージック』の『My Favorite Things』が鳴り響いていました。◆【9】黒ラベル「温泉卓球」(サッポロビール) 2000年の正月、箱根駅伝を見ていたらメインスポンサーたるサッポロビールのこのCMを見てガツンと衝撃を受けました。「2000年問題」がとりあえず起こらなかったな、と安心した中、まさかの豊川悦司さんと山崎努さんが卓球勝負をするCMが登場するとは! 2人ともシリアスな役柄が似合う役者だというのにあまりにもコミカルで一気に2人のファンになりました。その後、この2人はBBQ対決をするなど、季節ごとに楽しませてくれました。私がサッポロ黒ラベルが好きなのは、このCMの影響もあると思います。◆【10】ピコー(サントリー) これについては、大学に入った年、男35、女5というクラスに所属することになったのがきっかけです。新入生1200人が歓迎旅行に水上温泉へ行ったのですが、クラス一の美女が確かこの「ピコー」の踊りを真似して見せたんですよね。それが頭に残っているとともに、彼女の姿を今でも思い出すことから入れました。 皆さんにも様々な平成のCMの思い出はあるでしょう。広告は時に邪魔だと感じることはあるでしょうが、時々楽しませてくれるものもあるので、侮れません。
2018.12.15 16:00
マネーポストWEB
映画『鈴木家の嘘』 引きこもりに家族はどう対処すればいいか
映画『鈴木家の嘘』 引きこもりに家族はどう対処すればいいか
 引きこもりが大きな社会問題になったのは平成に入ってからだろうか。当初、私(評論家・川本三郎)など病気ではなく文学的比喩と思っていた。徐々に実態が分かってきて現代に特有な病いだと認識するようになった。 新人監督、野尻克己の「鈴木家の嘘」は、四人家族の長男(加瀬亮)が、引きこもりになり、その果てに自殺してしまうところから物語が始まる。残された家族はその事態にどう対処すればいいのか。 長男は社会人になってから周囲との人間関係がうまくゆかなくなり、自分の部屋にこもるようになった。母親(原日出子)は心配してなんとか会話をしようと試みるが、部屋にいる長男は答えてくれない。 父親(岸部一徳)はいい精神科医がいると知り、長男を連れてゆこうとする。しかし、長男は途中、車から飛び降り、暴れる。「俺は病気じゃない! 狂ってなんかいない!」と泣いて訴える。父親は無力感に襲われる。 大学生の長女(木竜麻生)は兄にいらだち「甘えるな」「生きてる意味ないんだから死ねば」ときついことを言ってしまう。兄の自殺のあと、そのことを後悔する。 つらい話ではあるが不思議なことに随所に笑いがある。というのは。長男の死に衝撃を受けた母親は一時的に記憶喪失になってしまう。そこで父親と長女、それに親類(岸本加世子、大森南朋)が相談し、母親にこれ以上、衝撃を与えないように、嘘をつくことにする。長男は生きていて遠くアルゼンチンで仕事をしていると。善意の嘘である。 母親のために家族みんなで必死に嘘をつく。その無理がユーモアを生んでゆく。そして観客は気づく。生き残った者たちを力づけるのは笑いなのだと。 野尻克己監督の家で実際にあったことをもとにしているという(脚本も野尻監督)。自身、つらい状況を笑いで乗り切ったのだろう。 生前、長男はソープランドに通っていた。そこで「イヴちゃん」という女の子と知り合った。引きこもりの長男が唯一、会話の出来た女の子だった。それを知った父親が「イヴちゃん」に会おうと、何度も不慣れなソープランドに通うのが滑稽で、同時に切ない。息子に何もしてやれなかった父親の悲しみが伝わってくる。今年の日本映画の大きな収穫。●文/川本三郎※SAPIO2018年11・12月号
2018.12.05 07:00
SAPIO
岸部一徳 ミュージシャンから転じ俳優を続けてきた原動力は
岸部一徳 ミュージシャンから転じ俳優を続けてきた原動力は
 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優・岸部一徳が、主演映画『鈴木家の嘘』で日常を演じたこと、ミュージシャンから転身して四十年以上、俳優を続けてきたことについて語った言葉をお届けする。 * * * 公開中の主演映画『鈴木家の嘘』では、息子の自殺を妻に隠そうとする父親役を演じている。脚本が岸部を想定して書かれていたこともあり、家庭の日常空間にいる父親がまるで岸部そのもののように見えてくる。「よく書けている脚本だと思います。そこにふっと、そのままそこにいれば、もう成り立っているような脚本でしたからね。自分がポッとそこに立つという風に、ただそこにいればいい。 映画は別に俳優だけが背負ってやっているわけではないので、一つのシーン、一つのカットで俳優が受け持つのは百じゃなくていいわけです。俳優が何かを喋るよりも、そこにポツンと何か置いてあることで表現できる場合もあって、それが映画の面白さというか。この映画は、そういう喋っているようで喋ってないシーンがある。ですから、僕には入りやすかったです。この監督(野尻克己氏)は映画の助監督が長かったから、そこのところをよく分かっています。 日常を演じることは、僕は難しいとは思わないですね。こういう映画で父親の役をやると、改めて家族というものを考えたりします。息子のことや、娘はどう思っているのかとかね。そういうことを考えながらやっていると、自分の日常にちょっと重なって、この役のこの家庭での日常はこんな風にするとこんな風に見えるかな、ということを意識して考えなくなるんですよ。自分が過ごしてきた日常というのは、どこかもう体の中に入っているので。ですから、そういう意味で物凄くリアル。それを一生懸命やった感じです」 ミュージシャンから俳優に転身して、四十年以上になる。その原動力はなんだったのだろう。「音楽を十年やって、残りは俳優をやっているんですが、芝居をするという一つだけでは続かないところがあるんですよ。横から入ってきた人間としては。 何が続く原動力かといったら、大きい意味での芸能界というところで、こんな小さな僕がどうやって何を通していくか、ということです。僕はうっかりすると何かに潰されてしまうような存在です。人によってはそれが怖くて大きな事務所に入って守られる。僕は自分の事務所を始めてからもう二十年以上経ちますけど、そこでの闘いみたいなのがある。俳優業だけではなく、どうやって正論を通していくのか、とか。それがずっとあったから、続ける原動力になったと思います。単に仕事があって、『はい、やりました。褒められました』って、それだけだったら意外と続かなかったかもしれません。 一番いい時を続けるんだったら、ザ・タイガースを辞める必要はなかったわけで。物凄い人気があったのに解散したんですが、俳優になっても何かそういうものがあります。俳優業としては安定しています。でもその安定に乗っているだけではつまらない。そういうものと違うものを相変わらず持ち込んでいきたい。それには、いい人、いい作品と出会うこと。その結果が、四十年以上やってこれたということなんだと思います」●かすが・たいち/1977年、東京都生まれ。主な著書に『天才 勝新太郎』『鬼才 五社英雄の生涯』(ともに文藝春秋)、『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮社)など。本連載をまとめた『役者は一日にしてならず』(小学館)が発売中。■撮影/藤岡雅樹※週刊ポスト2018年11月30日号
2018.11.25 07:00
週刊ポスト
岸部一徳 『死の棘』で知った“棒読み”を生かす芝居哲学
岸部一徳 『死の棘』で知った“棒読み”を生かす芝居哲学
 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優・岸部一徳が、数多く出演した大林宣彦監督作品、本格的に俳優の仕事に取り組むきっかけとなった小栗康平監督作『死の棘』に出演した思い出について語った言葉をお届けする。 * * * ミュージシャンから俳優に転身した岸部一徳は、一九八〇年代以降は名監督たちの映画に次々と出演する。中でも大林宣彦監督作品には数多く出てきた。「大林さんは映らないところをきちんと作る人です。たとえば、こうしてインタビューしているシーンを撮ったとして、机の上は映らないとします。でも、監督はそこも美術部に小道具を揃えさせる。それはたまたま美術の話ですが、俳優も同じだと思いました。省略はしちゃだめだ、という。自分が映っていないカットでも、誰かがやっているのならちゃんと向こう側に座って相手をする。 僕は、芝居で大事なのはリアクションだと思っているところがあります。誰かが大事なセリフを言っている時にそれを聞いている、そのリアクション。むしろ、セリフで何かを言う側よりも、セリフを聞いて、それを自分の中でその役としてどう受け止め、どう感じているかを表現することの方が大事だという感じでいます。 それと構図ですね。監督がどういう風な構図を作ろうとしていて、たとえば端っこに座っているなら、それがどう映るのか。そこを同時に考えているところもあります。監督はアングルで一つの画を作っていくわけですから、そのフレームにどう収まっているのかは考えますね」 九〇年の小栗康平監督作『死の棘』では、精神を病んでいく妻(松坂慶子)に献身的に尽くす夫を演じ、高い評価を受ける。「僕がやることに反対の声はありました。スターの松坂さんの相手が僕ではバランスが悪い、と。そこを監督が一年かけて説得してくれましてね。 本当に難しい役でノイローゼ状態になりました。スタッフも『岸部さん、大丈夫ですかね』みたいに空気も孤立した感じで、大船の撮影所にどうやって通ったのかも後で思い出せないくらいでした。それでも監督だけは『大丈夫。それでいいんだよ』と言ってくれて。 監督にはいろいろなことを教えてもらいました。たとえば『言葉』という意味一つも、他の人とは捉え方が違う。俳優はセリフがあってその言葉を使って相手に伝えて、それを観る人に伝えます。でも、『言葉が大事』と監督が言う時、『言葉がない方が伝わる』という意味で使われる。『感情を言葉に乗せて伝える時、言葉にした段階でもうその感情は小さくなっている』と。 たしかに言葉にして伝えるには、頭でいちど整理していますよね。整理しているということは、本当に思ったことよりも小さく軽くなっているんですよ。そのことを分かった上で言わないといけない、ということです。 だから監督は感情を乗せて抑揚をつけた言い方がダメで。僕はもともと棒読みタイプだったのですが『もっと棒読みでいいよ。その方が伝わるんだから』と言われました。撮影中はなかなか理解できないこともありましたが、完成したものを観て『監督が言っていたことはこういうことなんだな』と分かってきて。『本格的に仕事として俳優をやろう』と思うキッカケになりました」●かすが・たいち/1977年、東京都生まれ。主な著書に『天才 勝新太郎』『鬼才 五社英雄の生涯』(ともに文藝春秋)、『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮社)など。本連載をまとめた『役者は一日にしてならず』(小学館)が発売中。■撮影/藤岡雅樹※週刊ポスト2018年11月23日号
2018.11.17 16:00
週刊ポスト
岸部一徳 俳優としての生き方の影響を受けた樹木希林さん
岸部一徳 俳優としての生き方の影響を受けた樹木希林さん
 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優・岸部一徳が、音楽から俳優に転じたときに所属した事務所にいた、樹木希林さんとの思い出について語った言葉をお届けする。 * * * 岸部一徳は一九六〇年代末から七〇年代初頭のグループサウンズ全盛期にザ・タイガースのベーシストとして活躍していた。その後、PYG、井上堯之バンドを経て、ザ・タイガースのメンバー・沢田研二が主演する久世光彦演出のテレビドラマ『悪魔のようなあいつ』(七五年、TBS)に出演。俳優としてのキャリアをスタートさせる。「音楽のやり始めがね、友達同士で楽器をやって、という軽い感じの延長線上だったもので、果たして音楽をちゃんとできているか考え始めた時期だったんです。なぜかといったら、井上バンドにいる井上堯之さんとか大野克夫さんは音楽を勉強しているんですよ。 それに対して、僕は努力や勉強をしてきたのかなと思い、才能がどこにあるのか考えるようになって。それで一年くらい悩んで、辞める決心をしました。その先は考えず、とにかく音楽を一回捨てよう、と。 ちょうどその時、沢田さんが主演した『悪魔のようなあいつ』というテレビドラマがあって、僕はその主題歌とか劇伴をやっていて。久世さんに『ちょっと出ないか』と言われて、『やくざA』みたいな役で出ました。 久世さんに『僕はもう音楽をやめるんです』と話したら、『それなら俳優をやれば』と勧めてくれて。そこから俳優人生が始まったということです。だから、俳優を目指したとか、やりたい、とかということの前に『音楽をどう辞めるか』というのがあったんですよ」 久世は岸部に、樹木希林と大楠道代の二人がいる事務所を紹介。岸部は面接を受けてそこに所属することになる。「面接の時、希林さんには『この事務所に入ったからといって次から次に仕事が来ることはないけど大丈夫?』と聞かれました。その頃は『まあ、なんとかなるだろう』というぐらいの感じだったので、『大丈夫です』と言ったんです。そうしたら、本当に最初の二、三年は一年に一度ぐらいしか仕事がなくて。 そういう感じで入ったので、演技の勉強はしてないんです。久世さんも『何も勉強はしないでいい。ただ、一つは一生懸命にやる。一つは役の気持ちを理解してからやる。せりふ回しは下手でもいい』みたいなことしか言いませんでした。もう三十歳ぐらいでしたから『技術の勉強をやってもダメだろう』と思われていたのかもしれません。『世の中をもっと見ればいい』とは別の人に言われましたね。ザ・タイガースの頃は五十メートルの移動もタクシーに乗るような生活を長くしていましたから。ですから、人間観察が俳優には大事なんだということを皆さん僕に言おうとしていたんだと思うんですよね。 希林さんには、俳優としての生き方の影響を受けました。『俳優は特別な仕事ではない。どんな職業にいようが、その職業を通して人間としてのレベルをどう上げていくか』という話を希林さんはされていました。あの人の最期を見たら、確かに見事だった。そこまでご自身を高めていったんだな、と思いました」●かすが・たいち/1977年、東京都生まれ。主な著書に『天才 勝新太郎』『鬼才 五社英雄の生涯』(ともに文藝春秋)、『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮社)など。本連載をまとめた『役者は一日にしてならず』(小学館)が発売中。■撮影/藤岡雅樹※週刊ポスト2018年11月16日号
2018.11.07 16:00
週刊ポスト
岸部一徳、激しい頭痛を訴え脳神経外科に緊急入院していた
岸部一徳、激しい頭痛を訴え脳神経外科に緊急入院していた
 俳優の岸部一徳(71才)が、都内の大学病院の脳神経外科に緊急入院していたことがわかった。 かつて森光子さん(享年92)や美空ひばりさん(享年52)、渥美清さん(享年68)など、多くの大物芸能人や政治家が闘病した都内の大学病院。セキュリティーの高さで知られ、森さんが亡くなった時も、密葬後に事務所から公式発表されるまで、病状が外部に漏れることはなかった。「病棟最上階のVIP病室は特に厳重です。入口に警備員が立ち、インターホンでお見舞いする患者の名前を伝えないと入れません。広々とした病室には応接間まであり、大きな窓からの眺望も抜群。多くの著名人から信頼されています」(病院関係者) 5月16日、この病院の脳神経外科に岸部が緊急入院した。 兵庫県神戸市の一角。5月中旬の平日、最高気温23℃で爽やかな陽気の中、撮影は進んでいた。水谷豊(65才)が監督する来年公開予定の新作映画(東映)だった。「タイトルやキャストは未発表ですが、嫉妬心をテーマに“人間の心の奥底”を描きだす作品です。水谷さんの熱望で出演するのが岸部さん。4月下旬にクランクインし、5月上旬に岸部さんも合流しました」(映画関係者) 水谷が映画初監督を務めた昨年6月公開映画『TAP THE LAST SHOW』にも、プライベートでの親交の深い岸部は出演していた。「水谷さんとはドラマ『相棒』で8年間にわたって共演し、長いつきあい。60代を過ぎて新たなことに挑戦する水谷さんを岸部さんは共感して応援している。だから今回の出演も快諾しました」(前出・映画関係者) 灰色の背広を着てたたずむ岸部はいつも通り“つかみ所がない”表情を浮かべ、撮影は順調に進んでいたかのようにみえた。しかし、岸部の体調に異変が起きていた。「現場では体調不良を悟られないように無理をしていたんでしょう。撮影を終えて激しい頭痛に襲われたようです。すぐに東京に戻り、かかりつけの大学病院を受診、入院することになりました。21日からは茨城県水戸市で撮影が再開する予定でした。降板はないと聞いていますが、心配です」(前出・映画関係者) 最近は体調不安が囁かれていた岸部。「ほぼ毎年10月期に放送されてきた『ドクターX』シリーズの枠は、今年は米倉さん主演で別のドラマの放送が決まりました。高視聴率確実の『ドクターX』ではない作品になったのにはいろいろな噂がありましたが、岸部さんの体調問題もあがっていたようです。“ここ最近かなりやせた気がする”といわれていました。糖尿病治療も続けているようで、体調が芳しくないようでした」(ドラマ関係者) 岸部は日頃から「役者に代わりはいない。代役をたてるなら台本から変えないと」と言っていたという。「今回、水谷さんの映画だけでなく、秋放送予定のドラマの撮影スケジュールも変更されたそうです。一時はドラマの降板報道もあったほど。仕事への責任感が強い岸部さんだからこそ、これはただ事じゃないんじゃないかと心配で…」(芸能関係者)◆7年以上前から妻とは別居 岸部は現在(5月21日)も冒頭の大学病院の脳神経外科に入院中だ。「1週間以上経ちますが、退院日は決まっていないようです。娘さんや息子さんが顔を出しているようですが、仕事関係の人は遠慮しているようです」(岸部の知人) 長引く入院――岸部には気がかりなことがあった。2003年、弟・岸部四郎(68才)が脳内出血で倒れた。出血が多く脳に大きなダメージを受けた四郎は、命に別状はなかったものの、視野狭窄という後遺症が残った。妻に先立たれ身寄りがなく、現在老人ホームで暮らす四郎のもとを、岸部は定期的に見舞いに訪ねていた。 四郎が倒れた脳出血は、生活習慣はもちろんだが、遺伝的な影響も少なくないといわれている病気だ。両親またはきょうだいに脳出血にかかった人がいる場合、脳出血になる確率は約1.9倍といわれている。菅原脳神経外科クリニックの菅原道仁院長が解説する。「両親が高血圧や糖尿病だと、その体質が子供に遺伝する場合があります。血圧が高かったり、血糖値が高かったりすると、血管にかかる負荷が大きくなるため、血管が破れて脳出血を引き起こしたり、動脈硬化が進んで血管をふさぎ、脳梗塞を引き起こす恐れがあります。特に、糖尿病患者は脳梗塞を併発しやすい。だから、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳血管系の病気は、親族に既往者がいると、より注意が必要です」 岸部の近親者によると、「弟の四郎さんはもともと高血圧と糖尿病を抱えていたし、一徳さんにも糖尿病の気がある。兄弟はもともと脳血管系の病気のリスクが高かった」と言うので、激しい頭痛を感じた岸部が病院に駆け込んだのもよくわかる。 前出の知人が話す。「岸部さんは俳優転向前に結婚した奥さんと、3人のお子さんがいます。ただ、7年以上前から奥さんとは別居状態。お子さんも40才前後ですからとうに独り立ちしています。仕事は充実しているし、岸部さんとのお酒は楽しいので女優、映画監督など仲間からの会食の誘いも後を絶たない。あえてひとりでいることもあったようですが、寂しい孤独というよりいわゆる今話題の“極上の孤独”生活を送っていました。ただ、それだけに不規則な食生活などが続いていたのかもしれません。倒れたのがひとりで部屋にいる時でなくてよかった…」 脳血管のカテーテル検査など、検査入院であれば通常2~3日で退院できるという。手術を予定した場合の入院だと2週間前後。岸部は今月いっぱい入院する予定だという。「いい機会だからと休む意味合いもあって、入院しているが大事にはいたっていない」(前出・知人)と言うが、脳の危険なサインを見逃さないようしっかり休養して、『ドクターX』の所長さながら、軽快にステップを踏みながら病院を歩いてほしい。※女性セブン2018年6月7日号
2018.05.23 16:00
女性セブン
兄の岸部一徳
岸部一徳「ダジャレ」と「厳しい注意」で信頼寄せる女優多数
 吉永小百合(73才)の映画出演作120本記念となる『北の桜守』(公開中)の中でも岸部一徳(71才)は名バイプレイヤーの力を発揮している。岸部の映画出演は通算140本を超えた。 沢田研二(69才)らと組んでいたザ・タイガース解散後、1975年に俳優に転身した当時は「大根役者」のレッテルを張られていたこともあったが、1990年に『死の棘』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。名実ともに日本映画界の立役者の1人だ。ドラマのオファーも後を絶たない。『相棒』『ドクターX』『99.9』と超人気ドラマシリーズすべてに出ているという怪物は岸部だけだ。「岸部さんって親しみやすくて声をかけやすいんですよね。飲みに行きたがる女優さんは多いんですよ。同じ事務所の岸本加世子さん(57才)はさておき、『ドクターX』の米倉涼子さん(42才)も絶大なる信頼を寄せているし、内田有紀さん(42才)や天海祐希さん(50才)も岸部さんファン(笑い)なんです」(芸能関係者) 現在放送中のドラマ99.9 ─刑事専門弁護士─ SEASONII』(TBS系)の共演者たちも“岸部ファン”。主演の松本潤(34才)や香川照之(52才)が所属する弁護士事務所の所長を演じるが、ロケ中には岸部ギャグが炸裂しているという。「ドラマ中では松潤のダジャレが毎回見所(?)になっているんですが、現場の待ち時間中、香川さんや木村文乃さん(30才)らみんなで考えているみたいです。それを岸部さんは見守っているのですが、たまにボソッとダジャレを言うだけで周りは爆笑。すごい面白いことを言っているわけではないのに、京都弁でなにか周囲を和ませてしまうんですよね」(テレビ局関係者) 2016年にそれまで所属していた事務所から独立した井上真央(31才)が相談した相手も岸部だった。「岸部さんは芸能事務所の社長もしているんです。岸本さん、塩見三省さん(70才)に加えて、井上さんも岸部さんの事務所で面倒を見ることになりました。岸部さん、飄々として見えますが苦労人なんですよね。タイガースの後、まったく仕事がない時期もありましたし、弟・四郎さんの破産宣告もあれば、妻のご近所トラブルもあったり、経験が豊富というか…。そんな経験を包み隠さず後輩に教えてくれて、気にかけてくれるんですよ。時には結構厳しいことも注意してくれたり。井上さんも相当救われたようですよ」(前出・芸能関係者) 次の映画の役どころは大企業の組織を守る取締役。“岸部の伝説のアルバム”にまた新たな1ページが加わる。※女性セブン2018年3月29日・4月5日号
2018.03.19 07:00
女性セブン
堺雅人、吉永小百合は「見つめ合うだけでスーッと…」
堺雅人、吉永小百合は「見つめ合うだけでスーッと…」
 映画『北の桜守』で吉永小百合の息子役を演じ、「吉永さんは、見つめ合うだけでスーッと引き込まれるような先輩でした」と話した堺雅人。その言葉に、吉永はすかさず「逆です。私は堺さんの演技に見とれておりました」と告白。ブレードの入ったパンツもキマってます。 この初日舞台挨拶には、ほかにも佐藤浩市、篠原涼子、阿部寛、岸部一徳、滝田洋二郎監督も登場した。■撮影/平野哲郎
2018.03.17 16:00
NEWSポストセブン
テレ朝長寿ドラマ イケメン起用など視聴者に媚びた配役せず
テレ朝長寿ドラマ イケメン起用など視聴者に媚びた配役せず
 テレビ朝日系で放送されている3つの長寿ドラマ、『ドクターX』、『相棒』、『科捜研の女』。それぞれ長年にわたり高視聴率を続けているが、その人気の裏には重厚なキャスティングがあるという。コラムニストの今井舞さんが言う。「“イケメン!”“人気アイドル!”という視聴者に媚びるような配役は絶対にしていない。キャスティングでワーワーキャーキャー騒がずに番宣もほとんどしない。『相棒』の『杉下右京』水谷豊さんです、キャ~、とはなっていないですよね(笑い)。○○が出演!という売り文句もない。実力派といわれる人たちを起用し、一定層の視聴者を確実につかんでいます」 出演者には普段は舞台などを中心に活躍する俳優なども多い。そんな“名脇役”がドラマを引き立てているのだ。コラムニストの亀和田武さんはこう話す。「『相棒』では伊丹刑事(川原和久)、鑑識・米沢守(六角精児)、小野田官房室長(岸部一徳)などがいい味を出している。岸部一徳は『ドクターX』でも神原晶として独特の雰囲気を醸し出していますよね。蛭間院長(西田敏行)や麻酔科医(内田有紀)、外科副部長(遠藤憲一)も味があります。『科捜研の女』では土門刑事(内藤剛志)と宇佐見(風間トオル)はもちろんのこと、(主役の)榊マリコ(沢口靖子)を支える若手俳優陣も魅力的な存在です」◆長寿だからこそキャストは新陳代謝「杉下右京とタッグを組む“相棒”の初代は亀山薫(寺脇康文)。シーズン7で“2代目”の神戸尊(及川光博)に代わったときは驚きました。でも、その代替わりが『相棒』人気を加速させた」 こう亀和田さんが指摘するように、各ドラマとも出演者は代替わりや入れ替わりが必ず起こる。長寿ドラマだからこそだが、この世代交代がカンフル剤になっているのだ。 時には「えっ、どうしてこの人がいなくなっちゃうの」と視聴者に思わせることがあってもそれは必然。『科捜研の女』を手がける当エニのチーププロデューサー・塚田英明さんはこう言う。「落合刑事(池上季実子)がシーズン15で死ぬというのはストーリー性を考えれば必然でした。視聴者のかたは残念に思われたかもしれないし、池上さんご本人も“続けたい、死にたくない”とおっしゃってくれたんです。でも、長く続けるためには必要なこと。いわば運命でした」『相棒』でも米沢や小野田官房室長が異動や殉死でレギュラーから外れ、『ドクターX』でもシーズン毎に出演者は入れ替わる。そんな大胆な新陳代謝があるからこそ飽きることなく楽しめる。※女性セブン2017年12月21日号
2017.12.08 16:00
女性セブン
『アウトレイジ 最終章』 北野武監督はじめ大物勢揃い
『アウトレイジ 最終章』 北野武監督はじめ大物勢揃い
 10月7日に公開される『アウトレイジ 最終章』のジャパンプレミアが行われ、北野武監督を含め、13人が登壇した。北野監督は主演も務めるが、他の主要登場俳優である西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、池内博之、金田時男、岸部一徳も登壇。 北野氏は現在小説『アナログ』がヒット中だが、いずれは純愛映画を撮りたいということで同作を執筆したのだという。もしも純愛映画で失敗した場合は、バイオレンス映画に戻るつもりと述べた。■撮影:小彼英一
2017.09.29 16:00
NEWSポストセブン

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