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冬の乾燥肌「体の洗いすぎは逆効果」と皮膚科医アドバイス

冬になって、多くの女性が気にする乾燥肌。“乾燥は老化のもと“ともいわれているように、早めの対策が必要だ。

「健康な肌には、角質層に約30%の水分が含まれています。これが30%以下になったのが、いわゆる“乾燥肌”です」

というのは、よしき皮膚科クリニック銀座の吉木伸子院長。

「肌の角質層の水分や保湿成分は年齢とともに減少するので、年代に応じてきちんとしたケアが必要になります。乾燥すると角質層が厚くなり、肌が硬くごわごわになって、さらに乾燥するという悪循環に陥ってしまうんです」(吉木さん)

女性の場合、皮脂の量はホルモンの分泌量と大きく関係している。そのため、ホルモン分泌量が激減する「閉経」の前後で、スキンケアの方法も変えることが重要なのだという。

「お風呂ではボディーソープをスポンジやナイロンタオルにたっぷりつけて泡立てて体を洗うのをやめましょう。皮脂を必要以上に落として、肌にダメージを与えてしまいます。洗うときは固形石けんと綿のタオルを使うのがベター。

皮膚はパーツによって汚れ方が違います。皮脂がいちばん多いのは頭で、次が顔、背中、胸と続きます。陰部と足の指の間も汗がたまります。これらの部分は石けんである程度は洗ったほうがよいのですが、それ以外の腕や脚、腰回りは乾燥しやすいので、毎日石けんで洗う必要はないでしょう」(吉木さん)

洗顔方法も、閉経の前後で変えることが必要だという。

「40代くらいの女性は、朝はやや洗浄力の弱い石けんで、夜はクレンジングでメイクを落とした後に普通の石けんで洗ってください。50代にはいると皮脂が減るので、朝はぬるま湯洗顔で充分な人もいるでしょう」(吉木さん)

※女性セブン2011年11月17日号

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