国内

84才ラジオ福島パーソナリティ「辛くてもラジオ局で泣かねえ」

 3・11の東日本大震災以降、リスナーから“元気をもらった”と絶大な支持を受けているふたりの女性パーソナリティーがいる。TBSラジオ『キラ☆キラ』の小島慶子(39)。そして、被災地・ラジオ福島『かっとびワイド』の“チエちゃん”こと、84才の二宮チエさんだ。このふたりが特別対談を行った。

小島:「チエさんは、リスナーの人からいろいろなお悩みのFAXとかもらうでしょ。なかには被災して家族を亡くされたり、つらい思いをしてらっしゃるかたもいると思うんです。そういうときに泣いたりすることはないんですか?」

チエ:「つらいなあって思うよ、でも、ここ(ラジオ局)にいるときは、泣かねえ…」

小島:「凄いですね。私はなかなかできないんですよ。震災のことだけじゃなくて、いただいたFAXとかメールを、そうかそうかと読んでいるうちに、ついつい涙声になっちゃって。修業が足りないなと思うんですけれど」

チエ:「いや、おれだって、笑っているばかりじゃねえんだ。ひとりで泣くんだ。おれも苦労しているから、人のつらさが本当にわかるの。  一緒にいるときは、あははと笑って、その人がいなくなるだろ。そしたら、お天道さん、あの人のところに行って面倒をみてあげてくださいよ。夜になれば、あの人のことをかわいがってくださいって、お月さまにお願いする。そうすると涙がこぼれるよ」

小島:「一緒には泣かないのね」

チエ:「一緒に泣いていても仕方がねえ。たとえば、家に遊びに来た人がいろいろつらいことをいったとする。でも一緒には泣かない。おもしろいこといっぱいいって、大笑いさせたほうが、その人にもいいっぺ。帰った後、あの人もつらいんだべ、おれもそうだったなあって、お月さまにお願いする」

小島:「なんでお月さまや太陽なの?」

チエ:「宗教とかは、お金とられるっぺ。お月さまやお天道さまは、お金とらねえだろ(笑い)」

※女性セブン2012年1月5・12日号

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン