ビジネス

マルチン、天ぷら、テンゴ 「マルサ」以外の国税庁の業界用語

映画『マルサの女』で知られるようになった「国税局査察部」を意味する「マルサ」はあまりに有名だが、それ以外にも、国税庁が使う隠語にはさまざまなものがある。そんなマル秘用語の中でも、査察、調査関連の用語を一挙解説する。

* * *
【マルチン】陳情の意味で、政治家からの介入を指す。

【特殊関係人】調査対象者の愛人。

【ブツ】読み押収した資料の分析。

【天ぷら】定年間際にどんどん昇進していく一般職員。

【ベテラン】敬意を込めた一般職員の特進組の呼び方。

【増差(ぞうさ)】申告漏れの所得。

【ケシ】消費税。かつては間接税の頭の文字から「ハザマ」とも呼ばれた。

【テンゴ】脱税を告発する際の基準。東京国税局の場合、申告漏れ所得1.5億円以上が告発する際の目安。地方の場合はこれより低い。

【反面】調査対象の取引先。取引先など調査対象の関連先も脱税していた場合、「派生」という。

【告前(こくぜん)】告発前合同調査。国税局が脱税を地検に告発し、地検が捜査し立件するという流れが通常だが、証拠隠滅の可能性が高い場合は、告発前に国税局と地検が合同で調査を行なう。

【外観】査察対象の店を張り込むなどして外から内偵調査すること。

【内観】査察対象の店に客として入って内偵調査すること。

【横目】調査調査に入った時、調査対象の書類以外に、さりげなく周囲の帳簿や伝票類を盗み見ること。

※『サラリーマンのための安心税金読本』(小学館)より

関連キーワード

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン