ビジネス

定年後フィリピンに移住するなら初期費用は100万円で可能

あまりにも高い日本の税金。いくら働いても税金に取られるのはバカらしい! とばかりに夢の海外セカンドライフを始める場合、税金はどうなるのか。

年金支給開始年齢の68~70歳引き上げ案の2012年度通常国会提出は、世間の強い反対によってどうにか見送られたが、ここはあくまでも「見送り」。今後復活する可能性は高い。

どうも近い将来、高齢者にとって日本は住みにくい国になりそうだ。ならば、いっそ、定年を機に物価の安い海外に移住してセカンドライフを満喫するのも悪くない。

しかし、単純に海外に行けばバラ色、というわけでもない。新たにかかるコストや、移住しても日本に払わなくてはいけない税金がある。

海外移住には、観光ビザで入出国を繰り返したり、国際結婚したり、現地企業に就職したりなど、さまざまな方法があるが、定年後となると中高年向けの特別優遇制度(通称・リタイアメントビザ)が一番だろう。同制度は、年金受給や貯蓄を条件に、居住ビザや永住権を得るもので、少なくとも世界で20か国以上が実施している。身近なアジアでは、フィリピンやタイ、シンガポール、マレーシアなどがある。

フィリピンの例では、まず退職庁(PRA)が指定する銀行に米ドル定期預金を開設(6か月以上)すること。さらに預託金として50 歳以上は2万ドルが必要(ただし、50歳以上でも年金受給者は1万ドル)。この値段で、配偶者または21 歳未満の子どもを2名まで同伴可能。

3人目からは1人あたり1万5000ドルの追加預金が必要となる。そのほか、年会費などの諸費用がかかってくる。つまり、フィリピンに移住しようと思えば、初期費用だけに限ってみれば、100万円の預金で十分に可能というわけだ。

※『サラリーマンのための安心税金読本』(小学館)より

関連キーワード

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン