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ファラオの呪い恐れた女性 エジプトに指輪の返還を申し出る

2012年、ピラミッドブームが日本にやってくる。2月にはピラミッドにまつわる常識の数々を最新科学で覆す映画『ピラミッド5000年の嘘』が公開。3月にはおよそ半世紀ぶりにツタンカーメン展が日本に上陸する。ピラミッドについての様々な謎について改めて検証してみた。

ファラオの墓の副葬品に込められた呪いで災厄を被ったとする話が世界中にある。

2004年に、エジプト考古物学会会議長のシャリエフ・スバシエ氏は、南アフリカに住む女性から1通の手紙を受けとった。そこには驚くような内容が記されていた。

その女性は1960年代に親戚の女性からスカラベの指輪を譲り受けた。指輪は、船長をしていた親戚女性の夫が、1920年代にカイロの賭場で、ツタンカーメンの発掘に携わる考古学者から賭けの支払い金の代わりに入手したものだという。男性は宝石を自分の娘に託した後、ヨーロッパに出航したが、船が沈没して死亡。指輪を手に入れた娘も白血病で21歳の若さで亡くなった。

親戚から指輪を譲り受けた女性は、18年間所有し続けてきたが、ディーラーに指輪を売ろうとした日の翌日、彼女の娘が交通事故で亡くなったというのだ。やはり21歳だった。

手紙には、「指輪の呪いで家族を失い、自分自身も体に痛みを感じている。エジプトに指輪を返還したい」と綴られていた。エジプト考古学会の代表団は南アフリカにまで回収に向かったという。

似たような事件は最近でも起きている。2004年に王家の谷を訪れたドイツ人男性が、古代エジプト王朝時代の碑文が刻まれた壁から石のかけらを盗んで持ち帰った。その後、男性は、背中のまひや高熱、がんに侵され3年間苦しんだ後に亡くなったのである。

ファラオの呪いを恐れた遺族が、2007年8月に石のかけらを在独エジプト大使館に返還し、「元の場所に戻してください」と要請したという。

※週刊ポスト2012年1月27日号

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