3月25日、前田敦子がAKB48からの卒業を表明したが、芸能界ではこれまで数多の卒業名場面があった。ここでは、4つの名場面を紹介しよう。
■「私のわがまま、許してくれてありがとう。幸せになります」
(山口百恵)
デビューから7年半、日本武道館でファイナルコンサートを開催。このとき21歳。「私のわがまま、許してくれてありがとう」と旅立ちを報告し、涙ながらに最後の曲『さよならの向こう側』を熱唱した後、「白いマイクをステージに置いた。引退から31年経ったいまも、百恵さんの復帰は一度たりもないまま。(1980年10月5日)
■「普通の女の子に戻りたい!」
(キャンディーズ)
突然の解散宣言だった。日比谷野外音楽堂のステージで、ランが「皆さんに謝らなければならないことがあります」と切り出すと、「ごめんなさい」(ミキ)、「許してください!」(スー)と訴える。約9か月後の後楽園球場でのファイナルでは、集まった5万5000人のファンのため52曲、4時間30分歌い続けた。もう二度と生で見ることのできない、3人が揃う最後のステージとなった。解散時、ラン23歳、スーとミキは22歳だった(1977年7月18日)
■「じゃあね」と大合唱で、お別れを
(おニャン子クラブ)
フジテレビのバラエティ番組『夕やけニャンニャン』から誕生した素人をかき集めたグループ。全盛期には50人ほどに膨れ上がり新田恵利、国生さゆり、工藤静香など人気アイドルを輩出した。番組の終了とともに2年半でグループは解散。人気メンバーは女優や歌手へ。ラストコンサートでは、ヒット曲の『じゃあね』を歌ってお別れをした(1987年9月)
■「私、前田敦子はAKB48を卒業します」
(AKB48前田敦子)
さいたまスーパーアリーナで3日連続で行われたコンサートの最終日、「私から、お話が、あります」と切り出した前田敦子(20)。東京ドーム公演、第3回総選挙決定と、サプライズ発表の相次ぐなか6年半在籍したAKB 48からの卒業宣言だった。隣にいた高橋みなみは「敦子は一時の感情ではないことをわかってあげてください。たくさん考えたうえでの決断です」「だから温かく背中を押してあげてください」と代弁し、泣きじゃくる前田と抱き合った(2012年3月25日)
写真■(c)AKS
※週刊ポスト2012年4月13日号