スポーツ

中日・平田良介を開花させた落合前監督の“悪魔の背番号70”

 ついに開幕した2012年のペナントレース。17年ぶりに復帰した高木守道監督率いる中日は、対広島の開幕3連戦で2勝1分けのスタートダッシュをきった。開幕戦で好投したエース・吉見一起をはじめ、楽天から10年ぶりに復帰した4番・山崎武司も奮起。なかでも躍進の原動力となったのが、3試合で12打数5安打1本塁打4打点と絶好調の、7年目・平田良介だ。

 平田良介といえば、大阪桐蔭高校から2005年秋にドラフト1位で入団。背番号8を与えられ、将来の4番を期待された。しかし、ケガで鳴かず飛ばす。5年目(2010年)はわずか6試合の出場で、「終わった選手」と周囲の目は厳しく変わっていた。それが、昨季113試合に出場し、一気にレギュラーを獲得。打率は.255、11本塁打の成績を残した。このウラには、落合博満前監督の辛辣すぎる選手操縦術が大きく影響しているという。スポーツ紙記者が語る。

「一昨年のオフに、背番号8の剥奪が決定した際、落合監督は『70をつけろ』と指示しました。平田は『70だけは勘弁して下さい……』と頑なに拒否したようです。それもそのはず、落合政権ラスト5年で背番号70を付けた選手は全員、オフに戦力外通告を受けていたのです」

 確かに2006年の鳥谷部健一、2007年の三澤興一、2009年中里篤史、2010年佐藤充(2008年は背番号70おらず)と、その年に背番号70を与えられた選手は、オフに1人残らず解雇になっている。

「プロ野球の支配下選手登録は70人と決まっている。落合監督は、背番号70を『あとがない』という意味と考えたのでしょう。この噂はチームに蔓延していましたし、落合監督自身も選手の尻に火をつける狙いで、“悪魔の番号”を作っていた。監督に『70をつけろ』と宣告された平田が昨年ようやく活躍できたのは、この出来事と無関係ではない」(同前)

 結局、平田の願いは聞き入れられ背番号は40となったが、落合氏が退任した昨年オフ、背番号70をつけたエンジェルベルト・ソトは自身の活躍もあり、解雇されずに済んだ。ソトがこの番号の意味を理解していたかどうかは、定かではない。

トピックス

役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月20日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン