国内

災害時の非常持出品 「小旅行に行くときの準備を」と専門家

 大震災の直後に生き延びるための非常持出袋には何を準備したらいいのか。1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、東日本大震災の被災地を訪れた『震度7が残した108の教訓』著者の荒尾和彦氏がレポートする。

 * * *
 防災を考える上で、もはや当たり前となっている非常持出袋。まず大事なのは、その置き場所だ。

 基本的には玄関が最適。わが家でも玄関先に妻と2人分の非常持出袋を用意してある。地震が発生したとき、必ずしも寝室にいるわけではないし、リビングにいるわけではない。必ず通ることになる玄関ならば、無駄なく手にできる。

 ただし、津波や浸水の可能性がある場所では、2階の窓際にも1つ予備を用意しておいたほうが良い。1階の玄関に非常持出袋を用意していたが、浸水してしまい使いものにならなかったという被災者が多かったからだ。

 次に考えるのは、非常持出袋を何にするか。両手を使えるようにリュックサックにするのは当たり前だが、色にもこだわりたい。

 停電し、夜になれば真っ暗になってしまう被災地では、黄色や赤などの明るめの色や蛍光色が理想的だろう。

 そして、最も大事なのは、当然中身。私が準備している非常持出品がこれだ。ちなみに私は、耐震性の高いマンションに住んでいるため、最低限の準備だ。

●ミネラルウオーター1リットル
●ウエットティッシュ
●携帯レインコート
●軍手
●マスク
●歯ブラシ 液体歯磨き
●トイレットペーパー
●懐中電灯
●各種乾電池
●連絡先のメモ
●携帯カイロ
●石けん
●救急絆創膏、消毒薬、包帯、各種薬
●紙皿、紙コップ、割り箸
●ポケットティッシュ
●レジ袋
●生理用品
●チョコレート、キャラメル、飴などの食品
●ケース入りの眼鏡

 非常持出品が必要となるのは、救援物資がやって来るまでの2日間の準備が基本。考え方としては、「小旅行に行くときの準備」と考えて用意するといいだろう。

※女性セブン2012年5月10・17日号

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン