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へそくり主婦 フリマで値引くため「300円しかない」と言う

 なかなか不況は終わらないが、嘆いているだけでなく、なかには独自の節約方法でへそくりをコツコツ貯めている主婦もいる。

 東京都在住のパート主婦・松田洋子さん(仮名・51才)は、へそくり歴10年で年間100万円くらいはへそくりとして銀行口座に貯めているという。松田さん一家は、自営業(電気工事関係)の夫(54才)と、中学2年生の長女(13才)、小学5年生の長男(10才)の4人家族で、月収は40万~45万円程度、ボーナスはなし。

 そんな松田家は衣類にもできるだけ、お金をかけない。節約のコツは、リサイクルショップのフル活用だ。

「毎日リサイクルショップを通るたびに、お買い得品が入荷していないかチェックしています。このフレアースカートは50円、DKNYのジャケットは250円でした! 元の値段は数万円すると思います」(松田さん・以下同)

 100円ショップで買えるような生活雑貨も、フリーマーケットや子供の学校で開催されるバザーで買う。

「フリマやバザーは値段交渉で安くしてもらうこともできます。“安くして”と直接いわず、“いま300円しかもっていないんだけど…”というのがコツです(笑い)」

 中古販売店の中でも、意外と知られていないのが、市区町村が運営する「リサイクルセンター」。自治体が回収した粗大ごみのうち、まだ使える家具や家電などが並び、住民に無料や安価で提供される。

「私は、豊島区のリサイクルセンターで数千円するプラスチックの衣装ケースと、子供がバイオリンの練習で使う譜面台を“0円”で手に入れました。テレビや扇風機などの家電は希望者が多くて抽選になりますが、チャレンジしてみる価値はアリですね」

 節約に励む母の背中を、子供たちもよく見ている。小学5年生の長男は先日、野球で使う金属バットを友人からタダで譲り受けた。近所のお店の軒先で「ご自由にお持ちください」の張り紙を見つけては、動物の置物や、コンピューターゲームをもらってきたことも。  「修行が足りん。もっと役に立つ物を見つけなさい!」

 と、スゴ腕母からはツッコミがはいるが、子供たちも普段から安い物を探すアンテナを張り巡らせているのだ。

※女性セブン2012年7月5日号

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