国内

広域処理決定の石巻のガレキ 依然最強プラントフル稼働中

 3.11東日本大震災の被災地、宮城・石巻は、コラムニストの木村和久さんが高校卒業までを過ごした地。木村さんが、縁ある人々の安否を自身の足で尋ねながら、震災直後から現在の状況までをレポートします。今回は石巻のガレキについてです。

 * * *
 復興といえば、北九州市が石巻のガレキを受け入れてくれると決まり、非常に感謝しております。阪神・淡路大震災のガレキは地元で処理したから、今回も宮城県内で処理しろという意見もありますが、量が多すぎて無理なんです。

 ちなみに日本最大級のガレキ処理施設を見に行きますが、これが実に細かくガレキを分類しているんですね。車だったらハンドルのみとかね。家のエアコンのみ、電柱の変圧器のみ、タイヤのみとか、各パートに分かれても、とてつもないゴミの量がうず高く積まれてあります。

 そして金属や木材、紙類の資源系のガレキは、ベルトコンベアに乗せられて、分類し、おのおの山を作るほどに、ふるい分けられています。幾ら処理したところで、背後には未処理のガレキが数えられないほどあって、数年レベルの闘いではないのは明らかです。

 石巻のガレキ処理は、全然さぼってません。最強プラントでフル稼働しています。それでも処理しきれないので、申し訳ありませんが、ほかの自治体で処理をしてくれれば、非常に助かります。

 市内を見てから夜は高校の同窓生を集めて、お酒を酌み交わし、情報交換会を開催しました。1コ下の元生徒会長の坂本くん、佐藤忠典夫妻、前回も登場した平塚隆一郎くんも飛び入りです。過ぎ去りし思い出の数々。紛れもなく私はここで生まれ育ったんですねえ。

 石巻、そして東北でボランティアをして欲しいとはいいません。これからの時期は、夏祭りが盛んです。東北の夏は短い。どの夏祭りも、その短い夏を惜しむように超盛り上がります。そして祭りの後が、また余韻があっていいんですわ。今年はどこも復興を目指して歓迎ムード、是非東北にフラリと遊びに来てください。

※女性セブン2012年7月26日号

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン