芸能

古舘伊知郎の母ががんで死去当日も「報ステ」は通常通り放送

 古舘伊知郎(57才)の母・安也子さんは5月28日、84才でこの世を去った。最愛の母が患った病気は、1991年3月に亡くなった姉・恵美子さん(享年42)と同じく“がん”だった。

 古舘は安也子さんを、姉が亡くなったA病院に入院させたのだが、古舘がこの病院を選んだのには理由があった。

 姉の恵美子さんは、がんが発見される前、体調不良を訴えて違う病院で診察を受けていた。しかし、何度通っても、返ってくる答えは“大丈夫”という言葉だけだった。ところが、病院をA病院に変えて精密検査をしたところ、がんが発覚。古舘の知人がこう話す。

「古舘さんには、“最初から恵美子さんがこのA病院に通っていたら助かっていたはず”という思いがあるんです。結果として恵美子さんはA病院で亡くなってしまいましたが、先生たちは最期まで諦めず、家族とともに闘ってくれたそうです。ですから、“A病院なら母を救ってくれるかもしれない”という気持ちで、この病院に決めたそうです」

 現在、月曜から金曜まで生放送のニュース番組『報道ステーション』(テレビ朝日系)のキャスターとして、多忙を極める古舘だが、姉のとき以上に、献身的に看病したという。

「朝早く起きて、病院に通うために、それまで恒例だった番組終了後の食事会には、ほとんど顔を出さなくなりました。病院に行って母親の顔を見てから、局入りするという日々を送っていたそうです。土日は朝から晩まで、奥さんを連れて病院に行き、一日中看病する日もあったみたいですよ」(前出・知人)

 古舘の懸命な看病──そこには亡くなった姉との約束があったという。

「恵美子さんは亡くなる前に、古舘さんに“お母さんを頼んだよ”と託したそうです。きっとその約束を果たすために、最期までお母さんと一緒に闘い続けたんだと思いますよ」(前出・知人)

 だが、古舘の願いは届かず、5月28日夜、『報ステ』放送の数時間前に、安也子さんは息を引き取った。その訃報を古舘は打ち合わせ中だった局内で聞いたという。姉のときと同様に、今回も仕事で母の最期を看取ることはできなかった…。

「生前、安也子さんは“私の死を家族以外の人には、できるだけ知らせないでほしい”と古舘さんに語っていたそうです。それは“息子の仕事の妨げにならないように”という、安也子さんの最後の願いだったんです」(前出・知人)

 母が亡くなってから数時間後に始まった『報ステ』の生放送。その日もいつもと変わらぬ様子で、淡々とニュースを伝えた古舘。それこそが、天国の母が望んでいた息子の姿だったことだろう。

※女性セブン2012年8月9日号

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン