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伝書鳩好き男 鳩の帰宅確認し早速祝杯「俺は遅くなるぞ!」

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(55歳)が食品メーカー勤務の奥様(56歳)。今年、一軒家に移りました。

 * * *
 子供時代の主人は、伝書鳩を何匹も飼っていたそうです。「自転車で10kmほど離れた場所に行き、鳩を飛ばすんだ。すごいよ、僕より早く自宅の鳩小屋に戻っていたんだから」と主人。

 今度の家は庭が広いので、主人は「青春よ、もう一度」と鳩小屋を作り、3匹の鳩を飼い始めました。「今週の土曜日は飛ばしに行くぞ!」といっていた主人ですが、帰宅すると、「大学の同期のY原に会ってさ、アイツ、手乗り文鳥を飼ってたんだけど、『慣れたはずだ』とケージから出し、手に乗せたら飛んで逃げちゃったんだってさ。僕の伝書鳩も大丈夫かな」ですって。

 結局、その土曜日は行かずじまいで、翌週、「行ってらっしゃいよ、絶対に戻ってくるから!」という私に、「戻ってこなかったら責任取れよ!」と捨てゼリフを残し、出掛けました。

 2時間後、不安気な主人に「3匹全部戻ったわよ」と電話すると、「よかった!祝杯をあげて帰るから遅くなるわ」って、えっ? 戻ってこないのは鳩じゃなく、アナタってわけ!? 

※週刊ポスト2012年9月7日号

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