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炭水化物食べた昼食後に猛烈睡魔の人 機能性低血糖症の恐れ

 血糖値は食事をすると、緩やかに上がり、3~4時間で空腹時とほぼ同じ値という変動をする。日本糖尿病学会によると、空腹時血糖値は80~110mg/dL未満が「優」、食後2時間の血糖値は140mg/dL未満が「優」とし、この範囲内であれば正常だ。

 機能性低血糖症は血糖値が正常の変動幅を超えて低くなることではなく、血糖値の調整ができず、血糖値が乱高下するため様々な症状がおこる病気である。原因としては、炭水化物や糖質の長年の過剰摂取や体質など複数の要因がかかわっている。食後2~3時間以後の猛烈な眠気やだるさ以外に、突然イライラする、不安感が増すなどの精神的症状もあらわれる。

 新宿溝口クリニック(東京都新宿区)の溝口徹院長の話。

「昼食にラーメンや丼ものなど炭水化物を頻繁に食べる方で、昼食後猛烈に眠くて仕事が手につかない、身体がだるい、夕方、突然イライラしてキレるといった自覚がある場合は要注意です。また、食事が変わらないのに太ってきた、健診で中性脂肪の数値が上がった方も機能性低血糖症の可能性があります」(溝口院長)

 治療は血糖値を乱高下させない食事療法が第一である。早食いをやめ、昼食と夕食にご飯やパン、麺類、デザートなど炭水化物と糖質を制限する食事を2~3週間続けてみるだけで症状が改善する。

 最初に繊維質の多い野菜を食べると血糖値の上昇が穏やかなので、その後に肉や魚、豆類などのタンパク質を十分に摂取する食事療法を継続することで症状が安定する。抗うつ剤を服用しても症状が改善しない患者には、この病気の可能性もあり検査が必要だ。

(取材・構成/岩城レイ子)

※週刊ポスト2012年9月21・28日号

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