ライフ

【江戸検合格講座・徳川将軍15代編】将軍のご飯の調理法は?

 歌舞伎に落語、テレビの時代劇……江戸を舞台にした幾多の芸能を真に楽しむためには、江戸時代に関する教養が欠かせない。江戸の文化や歴史、生活などに関する総合知識を問う検定試験、第7回江戸文化歴史検定(江戸検)が10月28日に行なわれる。まずは以下のプレ検定【徳川将軍15代編】で予習に励んでいただきたい。

【問1】「生類憐みの令」で知られる5代将軍綱吉が生まれた正保3(1646)年の干支は何でしょう?
(い)甲子(こうし)
(ろ)戊寅(ぼいん)
(は)乙卯(いっぼう)
(に)丙戌(へいじゅつ)

【問2】将軍の食膳に供されたご飯の調理方法は、少々珍しいものでした。それは次のうちどれでしょう?
(い)蒸飯 (ろ)酢飯 (は)握飯 (に)干飯

【問3】8代将軍吉宗は、京都で麻疹が流行し天皇が罹患したとき、自家製の薬を早馬で献上したといいます。その薬のおかげで天皇は全快したとされますが、この薬はどんな原料からつくられていたでしょう?
(い)牛の糞 (ろ)猿の脳味噌 (は)鼠の睾丸 (に)蛇の皮

 正解は下に。




【解答】
【問1】(に)。「生類憐みの令」は、本来は儒教思想に基づく人間を含めた生物全般の保護令だった。しかし、綱吉の母・桂昌院の口出しなどもあって、次第にエスカレート。綱吉が戌年生まれだったことから、とくに犬が大切にされ、江戸市中に10万頭ともいわれる野犬の収容所をつくるまでになった。

【問2】(い)。将軍が食べていた蒸飯とは、ザルに入れた米を沸騰した湯に漬けてから、釜に移して蒸したもの。白米を主食にした江戸では、ビタミンB1の欠乏から脚気が多かった。3代家光、5代綱吉、13代家定、14代家茂も脚気だった。

【問3】(い)。この薬は「白牛洞」といい、白牛の糞を焼いたり乾燥させたりした漢方薬で、麻疹の特効薬とされていた。ほかにも「象洞」といって、象の糞を用いた薬もある。象は霊獣とされ、糞も薬とされたのだ。

※週刊ポスト2012年10月12日号

関連キーワード

トピックス

デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
バラエティー番組『孝太郎&ちさ子 プラチナファミリー 華麗なる一家をのぞき見』
コシノ三姉妹や石原4兄弟にも密着…テレ朝『プラチナファミリー』人気背景を山田美保子さんが分析「マダム世代の大好物をワンプレートにしたかのよう」
女性セブン
“アンチ”岩田さんが語る「大谷選手の最大の魅力」とは(Xより)
《“大谷翔平アンチ”が振り返る今シーズン》「日本人投手には贔屓しろよ!と…」“HR数×1kmマラソン”岩田ゆうたさん、合計2113km走覇で決断した「とんでもない新ルール」
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン