物流での人手不足、とくにドライバー不足は深刻(写真提供/イメージマート)
日本で暮らす外国人は長期的に増加傾向にあり、2025年6月末の在留外国人数は、395万6,619人(前年末比18万7,642人、5.0%増)で、過去最高を更新した(出入国在留管理庁調べ)。少子高齢化と生産年齢人口の減少に対応するため労働力を補う目的で外国人材の受け入れを政府が推奨していることもあり、今後も増える見込みだ。それとともに近隣住人とのトラブル、特に交通ルール、車の運転を巡る事故の増加に注目が集まっている。人々の生活と社会の変化を記録する作家の日野百草氏が、増える外国人ドライバーと「共生」についてレポートする。
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「日本の道まだよく知らない、でも免許はちゃんとある。だいじょうぶ」
にっこり笑うトルコ国籍だというドライバー。年季の入ったトラックの窓越しに「だいじょうぶ」と答えてくれた。
埼玉県の東京に限りなく近い幹線道路、そこから少し入ると空き地が点在する。その前の道で、商用トラックが何台か路上で停車している。
その中には外国籍のドライバーもいた。本当に増えたと思う。とくに埼玉県から東京の城北エリア、荒川に沿った北区や板橋区でも見かけることが増えた。
「毎日運びます。仕事はたくさんあります。(日本の)道もだいぶ慣れた」
気さくな彼は運転して半年が経つと話すが、近年増え始めた外国籍のトラックドライバーの中には警戒している人もいるようだ。実際「何も悪いことしていない」と自ら言う人もいる。
「(そういう人がいて)ごめんね、嫌な日本人がいるから怖がってる。情報を(仲間たちで)交換してる。そういう日本人がいる」
そう彼は教えてくれた。「インターネットに晒される」とも。
何も問題を起こしていなくても外国人ドライバーはやり玉に上がる
関東、外国人ドライバーが複数人所属する運送会社の60代役員は、彼らが恐がっている件について「うちでも変な日本人につきまわれたという報告はある」と話す。
「外国人ドライバーをよく思わない人たちがいることは、いまさら話すことでもないくらいに知られた話だ。うちでは何も問題を起こしていないが、現に外国人ドライバー、とくにトルコ国籍はやり玉に上がる。事故はとくに大きく取り上げられる」
