国内

宇宙開発利用関係予算に復興予算から22億円 内閣府の言い分

 復興予算の“流用”は枚挙にいとまがないが、さらに驚くべき来年度予算の目玉が、「宇宙開発利用関係予算」である。
 
 内閣府宇宙戦略室が9月に発表した来年度の宇宙関係予算に関する資料を見ると、なぜかそこに復興予算から「22億円」と明記されている。震災と宇宙。何の関係があるのか。
 
「災害時に有効な衛星通信ネットワークの研究開発」に15億4800万円を計上した総務省・宇宙通信政策課に尋ねた。
 
「これは被災地向けに、衛星通信を受信するための小型衛星局を整備する費用です。衛星自体は、企業や自治体などが持っている既存のもので、予算は被災地に小型衛星地上局を置くための予算です」
 
――被災地ということですが、何県ですか?
 
「……全国防災です」
 
――えっ、さきほど「被災地に置く」といったじゃないですか。
 
「いや、将来の被災地に置くということです。車で運べる可搬型なので、場所は特に決まっていません。大人2人でどこにでも持って行けます。ですから、大規模災害が起こった場合、すぐに持っていくことができます」
 
 どう考えても苦しすぎる言い訳である。

●福場ひとみ(ジャーナリスト)と本誌取材班

※週刊ポスト2012年11月16日号

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