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杉村太蔵「何事も段階踏んで議論しないと納得の結論出ない」

 薄口政治評論家としてバラエティー番組で大活躍の杉村太蔵前衆議院議員(33才)が、女性セブン読者のお悩みに答える。今回は、80才の実父を近くに住まわせたいと考えている専業主婦からの相談。

【相談】
 80才の実父を近くに住まわせようか悩んでいます。母は5年前に他界し、父は兄夫婦と暮らしているのですが、どうも兄嫁と折り合いが悪いようで、食事もひとりでしているようです。うちは夫の両親と同居中なので一緒に暮らすのは厳しいのですが、せめて近くにアパートでも借りてほしいと思っています。ただ、兄夫婦は自分たちが追い出したみたいで世間体が悪いと言うのですが…。(50才・専業主婦)

【杉村太蔵の回答】
 本来ならあなたの実父であるおじいちゃん、お兄さん家族、あなたの家族を交えた大家族会議が開けたら理想的。そこでおじいちゃんはこれからの人生どうしたいのか、誰と一緒に住みたいのかをみんなで話し合って決めるのがいいと思います。

 ただですよ、いきなり大きな会議にかけるのはおすすめしません。方向性も定まっていないまま、多人数で話し合っても、何もまとまらないし、解決もしません。それは衆議院の本会議でいきなり法案を通そうとするようなもの。法案を通すには、まず党内の調査会、小委員会などで議論が行われます。それから衆議院の議長に提出され、特別委員会や常任理事会にかけられ、その後、本会議。衆議院で審議された後、参議院に移ります。

 つまり、どんなことでも段階を踏んで進めていかないと、話は決められず、多くの人が納得するような結論には至らないということです。

 あなたの場合はまずは兄嫁との話し合いから。実父の面倒を見ているのは兄嫁でしょうから、まずは彼女の意向などを聞いてみましょう。その時、「いつも父のお世話をしてくれてありがとう。何か困っていることはありませんか?」とねぎらいの言葉をかけつつ、核心に迫るのが重要。大変な思いをしているようなら、あなたからお兄さんに伝えるといいかもしれません。

 ただ、80才の高齢者を今からアパート一人暮らしをさせるのはあまりおすすめできませんね。万が一、深夜に具合が悪くなったとき、近くに人がいないと手遅れなんてことにもなりかねません。家族会議となったとき、老人ホームなどの利用も案件に入れて話し合うことも必要でしょう。

※女性セブン2012年12月13日号

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