ビジネス

日経平均株価 総選挙自民党勝利で50円程度値上がりと専門家

 日経平均株価は11月14日の党首討論での解散宣言から3週間余りで実に900円近い上昇を見せている。本誌『週刊ポスト』は、株のプロに緊急取材し、日経平均株価について、投票前の14日(金)の終値と開票後の17日(月)の終値の変化をここでは考えたい。

 選挙後は新政権誕生を祝う「ご祝儀相場」になるというのが定説とされてきたが、はたして今回はどうなるのか。ここで、過去の衆院選を挟んだ値動きをおさらいしておきたい。

 民主党が政権交代を果たした2009年の衆院選では、民主党の経済政策に対する懸念もあって、日経平均は投票前の1万534円から開票後は1万492円へと約40円安。前々回の自民党が圧勝した2005年の郵政選挙では、小泉構造改革が進むという期待感で、1万2692円から1万2896円へと200円を超える上昇を見せた。

 信州大学経済学部教授の真壁昭夫氏はこう予想する。

「今回は外国人投資家などが期待する自民勝利となり、与党に戻ることが確実視されています。日経平均は50円程度値上がりすると予想します」

 ちなみに、米大統領選とニューヨークダウの関係を見ると、「2008年のオバマ初当選後は約500ドルの下落、2012年のオバマ再選後も300ドル強の下落でした。オバマ大統領率いる民主党の経済政策は2度にわたり投資家から嫌われた格好になっています」(立花証券マーケットアナリスト・平野憲一氏)という。

 では、これらの予想をもとに個人投資家が“大勝負”に出るにはどうすればいいのだろうか。

「日経平均と連動するのは、株式と同じように証券取引所に上場されているETF(上場投資信託)と証券会社などが運用するインデックスファンドが一般的です。ETFは個別株同様、取引時間中に値動きしますが、インデックスファンドは1日1回だけ基準価額が決まるほか、手数料も異なります」(平野氏)

※週刊ポスト2012年12月21・28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン