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五輪危機レスリング 米国や日本のスポンサーで存続可能性も

 2月12日、東京も招致している2020年夏の五輪で、レスリングを競技種目から除外する可能性があることを、IOC(国際オリンピック委員会)が発表した。

 今後、空手や野球を含む8競技と争い、5月のIOC理事会を経て、9月の総会で最終決定される。

 突然の“除外”の一報を受けて、レスリング界は、慌ててロビー活動を始めた。まず、国際レスリング連盟の会長を交代。そして、かつて“霊長類最強”の異名をとった五輪3連覇のアレクサンダー・カレリン氏(45才、ロシア)を連盟の特命理事に任命した。

「新体制にしたのは、レスリング界が新しくなったことをIOCにアピールするためです。また、ルールがわかりにくいという声があるため、ルール変更を検討し始めました。レスリング界全体で何とかしようと必死に動いています。冬季五輪に移行するという仰天プランまで出たほどですから」(レスリング関係者)

 連盟だけでなく、選手たちも懸命にアピール。5月のIOC理事会には、レスリング五輪3連覇の吉田沙保里(30才)が自ら出席して、存続を訴えるという。はたして、2020年の五輪に生き残れるのか。スポーツ評論家の玉木正之氏がその見通しをこう語る。

「ロビー活動に加えて、レスリング強国のアメリカや日本の企業がレスリングのスポンサーになれば、選ばれる可能性はあるでしょう」

※女性セブン2013年3月7日号

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