ビジネス

探偵が見た浮気の修羅場「愛人は実姉」「揺れる車に妻乱入」

 現在放送中のTBS系ドラマ『潜入探偵トカゲ』や、5月11日より公開の映画『探偵はBARにいる2』など、世はハードボイルドでカッコイイ“探偵”を主役とするドラマで溢れている。

 もちろん、実際に探偵を生業としている人たちの中にも、ドラマさながらの追跡・素行調査で夫婦の浮気現場を押さえたり、ときには体を張って壮絶な修羅場を食い止めたりと、熱血漢は多い。総合探偵社(株)MRの協力を得て、知られざる探偵の苦労談や仰天のエピソードなど、探偵ビジネスの裏側を覗いてみた。(以下、MR所属探偵の証言)

■「探偵」は体力と根性が勝負

・2時間に及ぶ女性のショッピング尾行は、同じフロアを延々と行ったり来たりの繰り返しで、精神的に疲弊した。

・宮城で3日間調査を行った後、そのまま沖縄に飛んで4日間調査。その後、鹿児島・大分・福岡・長崎で各2日間、最終的に大阪と名古屋で終了。自宅に帰ったら新聞がポストからはみ出し、大家に夜逃げや失踪の心配をされて大事になった。

・8月のうだるような暑さの早朝、出勤前の愛人宅を張り込み。隣接する公園のベストポジションをキープしたが、そこはモノ凄い数の蚊の巣窟。人間は蚊に刺される数の限界を超えると、思ったよりかゆみを感じないと知った。

・夏に浮気現場を追って行ったら、ウォーキングラリーに参加することになり、40キロ近く1日中歩かされた。

■「探偵」は見た! 浮気現場の仰天エピソード

・毎日帰宅が深夜になる夫に「愛人がいるから調べて欲しい」と依頼者の妻。調査してみると、なんと愛人宅は依頼者の自宅の隣のブロックだったことが判明。夫は少しでも一緒にいる時間を長くしたかったのか、自宅の近所に愛人を引っ越しさせていた。

・妻を尾行中のこと。いきなり身体を反転させて後ろ向きに歩き出したので、「これは警戒されている」と遠巻きに観察するハメに。依頼者である夫に話を聞くと、妻は大の健康オタクで、今は“後ろ向き歩き健康法”にはまっているとの事……。夫曰く、「すぐ飽きて違う事をやり出すから大丈夫!」。

・夫の浮気調査の報告をしたときのこと。愛人の顔を見て、妻が凍りついた愛人は、なんと妻の実姉だった。

・夫を尾行していた時のこと。満員電車に乗ったので私も追って乗り込んだ。すると、なんと夫が、目の前に立っている女性のお尻を触っているではありませんか! 痴漢行為に及んだ後、夫は電車を降りて走り始めたので、必死に追い続けたところ、夫はラブホテルの中へ。すると、数分後に先ほど痴漢をされていた女性が一人でそのラブホへ入っていった。まさに点と点が繋がった瞬間。痴漢プレイまでやってのけるなんて……。

■「探偵」は見た! ドラマのような修羅場

・依頼者の妻が別居先の夫のマンションに押しかけてきた。インターホンを押しても出てこない夫に腹を立て、消火器でドアノブを叩き落とし中に入り、大変な修羅場となった。

・車の中で情事を重ねていた不倫カップルを遠方で監視していた際、なぜか依頼者がその場所を突き止め車両に突入。その後、裸同然の男女が車から走って逃げ回っていた。

・深夜に愛人宅から裸足で飛び出た夫。おタマを持って追いかける愛人。救急車は来るし、パトカーは来る。そのどさくさに紛れ、夫は奥様のもとに「助けてくれ~」と逃げ帰った。

■「探偵」はドラマの主人公のようにモテるのか?

・合コンで「オレ、実は探偵なんだ!」と言うと、やたらとモテるのかと思いきや、食い付きがいいのは最初だけで、付き合ったら尾行されるんじゃないかと引かれる。

・「探偵ってどんな事をしているの?」と興味を持って話し掛けられる。特に男性からは「探偵になりたかった」「憧れていた」と羨ましがられることが度々あります。私が誇りを持って仕事をしている理由はここにあるのだと思います。カッコイイ仕事の裏側は大変ですが、世間では憧れの職業なんだと嬉しく感じています。

【総合探偵社(株)MR】
2003年、宗万真弓氏が設立。依頼者の心のケアを大事にしたカウンセリング担当制度のある探偵会社。2011年度の契約数は1806件、売り上げは約21億円。東京本部がある池袋をはじめ、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、宮城県など、関東地方を中心に14店舗を展開する。(総合探偵社MR http://www.0120128888.com/)

関連キーワード

関連記事

トピックス

佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン
東日本大震災発生時、ブルーインパルスは松島基地を離れていた(時事通信フォト)
《津波警報で避難は?》3.11で難を逃れた「ブルーインパルス」現在の居場所は…本日の飛行訓練はキャンセル
NEWSポストセブン
宮城県気仙沼市では注意報が警報に変わり、津波予想も1メートルから3メートルに
「街中にサイレンが鳴り響き…」宮城・気仙沼市に旅行中の男性が語る“緊迫の朝” 「一時はネットもつながらず焦った」《日本全国で津波警報》
NEWSポストセブン
津波警報が発令され、ハワイでは大渋滞が発生(AFP=時事)
ハワイに“破壊的な津波のおそれ” スーパーからは水も食料品も消え…「クラクションが鳴り止まない。カオスです」旅行者が明かす現地の混乱ぶり《カムチャツカ半島地震の影響》
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月16日、撮影/横田紋子)
《モンゴルご訪問で魅了》皇后雅子さま、「民族衣装風のジャケット」や「”桜色”のセットアップ」など装いに見る“細やかなお気遣い”
夜の街での男女トラブルは社会問題でもある(写真はイメージ/Getty)
「整形費用返済のために…」現役アイドルがメンズエステ店で働くことになったきっかけ、“ストーカー化した”客から逃れるために契約した「格安スマホ」
NEWSポストセブン
大谷家の別荘が問題に直面している(写真/AFLO)
大谷翔平も購入したハワイ豪華リゾートビジネスが問題に直面 14区画中8区画が売れ残り、建設予定地はまるで荒野のような状態 トランプ大統領の影響も
女性セブン
技能実習生のダム・ズイ・カン容疑者と亡くなった椋本舞子さん(共同通信/景徳鎮陶瓷大学ホームページより)
《佐賀・強盗殺人》ベトナム人の男が「オカネ出せ。財布ミセロ」自宅に押し入りナイフで切りつけ…日本語講師・椋本舞子さんを襲った“強い殺意” 生前は「英語も中国語も堪能」「海外の友達がいっぱい」
NEWSポストセブン
大日向開拓地のキャベツ畑を訪問された上皇ご夫妻(2024年8月、長野県軽井沢町)
美智子さま、葛藤の戦後80年の夏 上皇さまの体調不安で軽井沢でのご静養は微妙な状況に 大戦の記憶を刻んだ土地への祈りの旅も叶わぬ可能性も
女性セブン
休場が続く横綱・豊昇龍
「3場所で金星8個配給…」それでも横綱・豊昇龍に相撲協会が引退勧告できない複雑な事情 やくみつる氏は「“大豊時代”は、ちょっとイメージしづらい」
週刊ポスト
NYの高層ビルで銃撃事件が発生した(右・時事通信フォト)
《5人死亡のNYビル乱射》小室圭さん勤務先からわずか0.6マイル…タムラ容疑者が大型ライフルを手にビルに侵入「日系駐在員も多く勤務するエリア」
NEWSポストセブン