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投手陣安定の阪神「肩は消耗品」の中西コーチの手腕も大きい

 ただいま絶好調の阪神。戦力面はかなり充実している。 投手では、中継ぎから先発に転向した榎田大樹の成功が大きい。巨人戦に2勝し、22イニングを投げて1失点と“巨人キラー”ぶりを発揮している。

 1985年には13勝12敗1分け、2003年は17勝10敗1分け、2005年は14勝8敗と、巨人に勝ち越したシーズンに優勝しているデータからも、榎田の力は心強い。今年も現状、6勝2敗1分けと圧倒しているから期待が膨らむ。

 榎田に加え、安定感抜群で最多勝も狙えるエースの能見篤史、現在のチーム勝ち頭のメッセンジャーと、投手陣は盤石。藤浪晋太郎の余裕ある起用ができ、新人王の呼び声高い好投に繋がっている。

「投手陣の安定は、中西清起投手コーチの手腕でしょうね。現役時代に自身が酷使された経験から、日本では珍しい“肩は消耗品”という考えの持ち主で、試合だけでなくブルペンでの投球数までキッチリ管理しているから、投手に疲労が残らず力が出せている。

 それからオールドファンにはお馴染みでしょうが、彼は1985年優勝時の胴上げ投手。縁起もいい(笑い)」(スポーツジャーナリスト)

※週刊ポスト2013年6月21日号

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