国際情報

北朝鮮が2年連続経済成長 複合型ショッピングモールも出現

 いったいどういうカラクリなのか。ジャーナリスト・富坂聰氏が「北朝鮮の経済成長」について言及する。

 * * *
 北朝鮮の経済に関して興味深い数字が発表された。世界から経済制裁を受けて疲弊しているはずの北朝鮮の2012年の国内総生産が、なんと2年連続でプラス成長になったというのだ。

 この統計を発表したのは韓国の中央銀行である韓国銀行だ。統計によれば、ほぼすべての業種でプラスとなり、全体で1.3%、2011年の0.8%からさらに成長が加速していることがわかったという。

 3度目の核実験により中国までもが制裁に踏み切った――私は必ずしもそうは観ていないが――ことにより北朝鮮が危機に瀕しているとの見方が一般的だが、断片的に伝えられるニュースはむしろそうではないことをにおわせるものが目立つ。

 例えば韓国では、北朝鮮国内で進められる開発にロシアが積極的に投資をしていることなどが良く取り上げられるが、この事情は中国も同じである。

 典型的なのは中朝国境にあり鴨緑江の河口に位置する黄金坪経済特区の開発だ。この経済特区は当初、中国側が資金を出すことを渋り滞っていたのだが、最近になってむしろ急ピッチに進み始めているというのだ。

 また5月中旬には上海のテレビ局が、ピョンヤンに新たな複合型のショッピングモール「海棠花館」が誕生して賑わっていることを報じた。地下1階、地上6階の近代的なビルにレストランからファッションなどの店が入っている。開業に合わせて金正恩総書記も視察に訪れたとされ、そこには金正恩の特使として中国を訪れた崔竜海総政治局長も同行したという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン