芸能

坂口良子 自分が死んでも尾崎建夫と杏里に家族でいてと願う

 3月27日、横行結腸がんによる肺炎で亡くなった坂口良子さん(享年57)。夫でプロゴルファーの尾崎健夫選手(59才)は、坂口さんの娘・杏里(22才)にも、直前まで末期のがんであることを告げなかった。尾崎と坂口さんは1998年に交際を開始し、2012年8月に結婚した。その間、杏里が尾崎のことを嫌がることもあった。

「結局、尾崎さんは良子さんにも杏里ちゃんにも、亡くなる直前まで本当のことを言えなかったんです。杏里ちゃんが病院に駆けつけた時には、もう良子さんは話すこともできなかったそうです」(ゴルフ関係者)

 最愛の母の突然の死。

「なんで本当のことを教えてくれなかったんですか? ねぇ、どうして!?」

 泣きすがる杏里に、尾崎は返す言葉もなかった。そして坂口さんが亡くなると、家族は一気にバラバラになっていった。杏里が尾崎のもとを訪れることはパタリとなくなってしまう。だが、尾崎が思い出すのは、生前に坂口さんが遺した言葉だった。

「良子さんがいちばん心配していたのが、健夫さんと杏里ちゃんのことでした。“自分が死んでも、家族のままでいてほしい”、そう願っていたからこそ、良子さんは健夫さんに何度も“子供のことをお願いします”と言い続けていたそうなんです」(坂口家の知人)

 今年5月、尾崎は坂口さんと暮らしていた冒頭のマンションから、独身時代に暮らしていた千葉のマンションへと引っ越した。家財は売り払い、お金は杏里の口座へ。

 父娘の関係は完全に途絶えたかと思われたが、尾崎は坂口さんとの約束を守るため、ある日、ふたりでよく通った居酒屋へと杏里を誘った。

「正直、初めは健夫さんも杏里ちゃんにどうやって接していいかわからなかったみたいですよ。でも“自分にできることは、一緒の時間を過ごして、悲しみを分かち合うことだけだ”と、それからも月に1度は杏里ちゃんを誘っているそうです。そんな健夫さんの姿に、杏里ちゃんも再び心を許していったようです」(前出・坂口家の知人)

 さらに7月上旬、尾崎は杏里を東京郊外の寿司店へと誘った。そこは、坂口さんとつきあい始めてすぐにデートで訪れた彼女の大好きな店だった。お酒を飲みながら、坂口さんとの思い出を語り合う尾崎と杏里の目に入ってきたのがカウンターに飾られた坂口さんの似顔絵だった。尾崎の目から自然と涙が溢れ出た。

「またぁ、もうすぐこれなんだから!」

 それを見て笑う杏里の目からも涙がこぼれ落ちていった。

「杏里さんは尾崎さんが、“どれだけ自分のことを心配してくれていたのか”を改めて実感したんでしょうね。“私がお仕事を頑張ることがママへの恩返しなのよね”って涙を拭いながら話していました。そしてそれを聞いた尾崎さんも“おれたちが仲良く頑張らないとな”って、目を真っ赤にして答えていました」(居合わせた客)

※女性セブン2013年8月15日号

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン