ビジネス

ハレンチ事件続出の日テレ実施「セクハラ防止テスト」の中身

「ハレンチテレビ局争い」で、ナンバーワンを独走しているのが日本テレビだ。

『NEWS ZERO』のキャスター、山岸舞彩アナ(26)にセクハラ行為があったと疑われる同番組のプロデューサー・Y氏が6月に番組を更迭されたばかりなのに、8月初旬には19歳の女子大生への強制わいせつ容疑で社員が逮捕された。この局の「ゆる~い体質」をよく表わす極秘文書を、本誌は入手した。

 強制わいせつ容疑で逮捕されたK氏は、過去に人気番組『恋のから騒ぎ』のプロデューサーを務めていた人物だった。知人の女子大生をホテルの部屋に連れ込んで胸を触ったり、キスを強要したという。ある日テレ社員がいう。

「“キモイマン”というあだ名を付けられて『から騒ぎ』にも出演したことがある。いつもヨレヨレのTシャツなどだらしない格好をしていたが、アイドル登竜門ともいうべき素人発掘番組を担当していることもあって近寄ってくる女性は多かったようだ。

 しかし、もっと情けない話がある。実はこの事件が起こったのは、日テレで全社員に対して“セクハラ防止テスト”が行なわれた直後のことだったんです。それがまァ、あまりに幼稚な内容で……」

 その「セクハラ防止テスト」を本誌は入手した。その問題をみると、確かに「小学生でもわかるだろ!」とツッコミを入れたくなるようなものばかり。

 たとえば……。
【Q】この中で間違っているものを一つ選んでください。

【1】女性上司が男性部下のお腹を「プーさんみたい」とポンポン叩くぐらいではセクハラにはならない。

【2】部下を慰めるために手を握る程度であっても、セクハラ問題になる可能性がある。

【3】コミュニケーション重視だからといっても「きみカワイイね」「今日の服イイネ」と挨拶するのは、セクハラ問題になる可能性がある。

【4】プライベートな事柄をしつこく聞くことや、交際の状況を聞くことは、部下管理の目的でもセクハラに該当するリスクは避けられない。

 ……どうすれば、この問題を間違うというのだろうか。テストは全10問だが、これと大差ない難易度のものばかりが並ぶ。

「その後すぐ逮捕者が出たという事実からも明らかですが、このテストは何の意味もなかった。“一応何かしらの対策をしました”というポーズでしかない」(前出の社員)

※週刊ポスト2013年9月20・27日号

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン