ライフ

91才内海桂子師匠 日本酒1合を薬だと思って毎日飲んでいる

 9月16日は敬老の日だが、日本には元気いっぱいな高齢女性が多い。認知症などとも無縁で、健康で長生きしている女性たちは、どのような毎日を送っているのか? 長寿の秘訣を漫才師の内海桂子さん(91才)に聞いた。

 長生きの秘訣は規則正しい生活にあるかと思いきや、朝、起きる時間は決めていない。

「仕事のない日は起きていちばんにとる食事がだいたい午前11時。それに合わせて起きています。自宅の近所を散歩してからは誰が来てもいいように、化粧をし、身支度をして仏様に手をあわせます。それが1時間ぐらいかかるかな」(内海さん・以下「」内同)

 食事は、基本は2食。朝と昼兼用の食事を午前11時ごろとるのが決まり。

 食事は24才年下の夫でマネジャーの成田常也さん(67才)が用意したものを好き嫌いなく何でも食べる。

「好き嫌いがないから、何が好きかわからず困るって言われるけれど、戦前、戦中、戦後を生きてきて食糧難も知った世代からすると、食べるものの好き嫌いなんて言っていられない」

 仕事のあいまにはボリュームのあるまんじゅうをおやつにペロリ。あとは緑茶をすする。

「緑茶を毎日たっぷり飲むのは長年、続けている。喉が渇いたら飲むのが習慣で、欠かしたことがないですね。今はウッチャン(内村光良)が毎年送ってくれる一保堂という専門店のものを毎日飲んでいます」

 好き嫌いなく何でも食べるが、食べすぎることはない。

「75才の時に今よりも10kgぐらいは体重がオーバーしていて、マネジャーからやせないと足腰に負担がきますよ、と言われ、食べすぎには注意するようになりました。ご飯も茶碗に軽く1膳程度。腹8分目ぐらいにし、体も毎日、動かしていたら自然と体重も落ちてきました」

 毎日の食卓でこれだけは欠かせないというのが、日本酒。

「医者も薬も大嫌いなんですが、お酒だけは薬だと思っているんです。私がお酒好きって知っている人はみんな病気見舞いもお花じゃなく、お酒をくれるんですよ」

 飲む量は晩酌で1合。

「それ以上は夫が絶対に飲ませてくれない。あればあるだけ飲んでしまいますからね。でも日本酒がないと毎日が味気ないし、気分転換にもならない。ちょっとした風邪ならお酒を飲んで、ぐっすりと眠れば治ってしまいますよ」

 隣では夫の成田さんがにっこりとほほ笑みかける。夫婦円満も長生きの秘訣かも。

※女性セブン2013年9月26日号

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト