スポーツ

横浜DeNA 中畑清監督と接点少ない新コーチ陣容に不安の声も

 5年連続最下位を脱出し、留任が決定したDeNAの中畑清監督(59)。来季は勝負の3年目を迎えるが、早くも不安を露呈している。フロントと中畑監督の意思疎通が取れているとは思えない状況が続いているのだ。

 10月末、8年目の左打者・内藤雄太が戦力外通告を受けたが、秋季練習で成長を感じ取っていた中畑監督は、事前に知らされていなかったこともあり、困惑。高田繁ゼネラルマネージャー(以下、GM)と会談を持つに至った。また、コーチ陣もなかなか決まらず、秋季練習は打撃コーチ不在のまま行なわれるなど、チグハグ感が否めない。

 秋季キャンプを5日後に控えた10月31日に、ようやく来季のコーチングスタッフが発表されたが、そのメンバーに危惧を抱く声もある。スポーツライターが語る。

「まず、中畑監督と阿吽の呼吸を取れる二宮至コーチが二軍に配置転換されたことは痛い。監督という孤独な職業には、愚痴など何でも話せる相棒が必要なんです。大学時代、巨人時代と同じ釜の飯を食ってきた二宮コーチは、中畑監督にとって唯一無二の存在。アテネ五輪で苦楽をともにした高木豊コーチも去ってしまった。

 代わりに就任したのは、進藤達哉コーチ。進藤コーチは1998年の横浜優勝メンバーでもあり、期待は持てます。しかし、中畑監督との接点はほとんどない。総合コーチに昇格した馬場敏史氏が今年と同じく三塁コーチャーを務めれば、試合中のベンチで、中畑監督は作戦担当でもある進藤コーチと2人で連携を取らなければならない。

 密な関係にならなければならない2人が、これまであまり接触のなかったことは気にかかりますね。監督経験者である高田繁GMは『監督には必ず何でも話せる存在が必要』と力説していただけに、今回の新首脳陣には疑問が残ります」

 プロ野球の歴史を振り返れば、名将の横には必ず名参謀がいた。巨人V9時代は川上哲治監督と牧野茂ヘッドコーチ、西武黄金時代には森祇晶監督と黒江透修ヘッドコーチ。中日を8年間で4度のリーグ優勝に導いた落合博満監督には森繁和ヘッドコーチが控えていたし、星野仙一監督の傍らには中日時代も阪神時代も島野修ヘッドコーチがいた。

「もう1つ心配があります。蓬莱昭彦外野守備走塁コーチを除いた全ての一軍コーチが、中畑監督と10歳以上も離れていること。昨年、優勝を果たした日本ハムは、栗山監督より年上の福良良一ヘッドコーチや、物を言う吉井理人投手コーチを退任させた。代わりに阿井英二郎ヘッドコーチ、黒木知宏投手コーチが就任したが、今年はまさかの最下位転落。監督より年上だったり、一家言を持つコーチが去ったことは、成績と無関係ではないでしょう」(同前)

 最下位脱出を果たしたチームに、早くも懸念材料が出てきた。

関連記事

トピックス

大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン