ライフ

1年のうち12~2月に死亡数が急激に上昇 その理由を医師解説

 厚生労働省の人口動態統計によると、1年のうちで12~2月に死亡率が急激に跳ね上がる。平成24年の場合、年間死亡数の約28.4%が12月から2月に集中する。最も減少する夏(6~9月)は約22.5%となるため、その差は約6%、7万4586人にも及ぶ。柴田内科・消化器科クリニック院長の柴田実さんはこう語る。

「冬は内科の繁忙期。風邪やインフルエンザ、呼吸器疾患などを訴えて受診する人が増えてきます。それに年末にかけて飲食の機会が増えるので、暴飲暴食による胃痛を訴える人も多い。糖尿病や痛風の悪化も考えられます」

 もうひとつ、注意したいのが寒さと「血圧」の関係だ。

「冬は寒さの影響で、血圧が高くなり、それによる症状を訴える人も増えるのですが、高血圧は、心筋梗塞などの心疾患の危険因子のひとつ。また、寒暖差などによって引き起こされる血圧の急な変動も血管や心臓に負担をかけ、突然死にもつながりかねません。これらは冬に最も注意すべき病気といえます」

 と、国立循環器病研究センター心臓血管内科部門長の安田聡さんは語る。

「薬をきちんとのんでいたとしても、冬場は血圧が相対的に高くなり、血圧の変動がより大きくなってしまう。これが目に見えないところにある、冬の病気の怖さなのです」(安田さん)

 また、冬の「乾燥」が皮膚トラブルを引き起こす時期でもあり、気温が下がり、湿度も低くなると風邪やインフルエンザ、肺炎の原因となるウイルスや細菌が活性化し、大流行を巻き起こす。

 さらに、寒さによって体を動かすのがおっくうになり、うつや睡眠障害などの原因になることも。このように冬は、さまざまな病気が手ぐすねを引いて私たちを待ち受けている季節なのだ。

※女性セブン2013年12月5日号

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン