ビジネス

【日本株週間見通し】日経平均14000円でボトム形成を意識か

 投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の2月3日~2月7日の動きを振り返りつつ、2月10日~2月14日の相場見通しを解説する。

 * * *
 先週の日経平均は下落。米国の金融緩和縮小開始に端を発した世界的な市場の動揺の中、週半ばには昨年10月9日以来、約4ヶ月ぶりに14000円を割り込む局面をみせた。中小型株の急落も目立つ中、個人投資家の需給懸念なども強まった。ただ、14000円処での海外勢と観測される押し目買いの動きのほか、週末には米国市場の大幅な反発もあり、日経平均は200日線レベルでの攻防となった。 

 週末の日経平均の上昇については、米雇用統計を前にポジション調整の動きともみられ、過度な警戒感の後退から売り方の買戻しも意識されるところであろう。まずは週末の雇用統計の結果を受けた米国市場の動向を見極めたいところであろう。

 日経平均は一先ず14000円処でのボトム形成が意識されてきている。週末の上昇では4日に空けたマド(14355-14615円)下限を捉えてきており、米雇用統計で波乱がなければ、マド埋めを意識した心理状態に入りそうだ。また、目先的なボトム意識が高まるなか、急落後のリバウンドを意識した銘柄選別といった物色意欲も強まりそうである。

 今週も多くの企業の決算が予定されているが、市場の関心が集まりやすいのが、このところ乱高下が目立つソフトバンク<9984>であろう。TモバイルUS買収に向けた発言等への思惑が高まりやすく、相場の変動要因になりそうである。

 経済指標等では、10日に12月の国際収支、1月の景気ウォッチャー調査。また、11日にはイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が下院金融サービス委員会で、13日に上院銀行委員会で証言する予定であり、緩和縮小のペース鈍化などへの思惑などから注目度が高そうだ。また、12日には1月の中国貿易収支が発表されるほか、13日に1月の米小売売上高、14日に1月の米鉱工業生産指数、10-12月のユーロ圏域内総生産(GDP、速報値)が発表される。

 なお、いよいよソチオリンピックが開幕。市場の関心は米景気動向や新興国通貨の行方に向かっているだろうが、世界的イベントなだけに、開催期間は金融市場も落ち着きをみせてきそうだ。

関連キーワード

トピックス

安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段通りの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
《名誉毀損で異例逮捕》NHK党・立花孝志容疑者は「NHKをぶっ壊す」で政界進出後、なぜ“デマゴーグ”となったのか?臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
昨年8月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さん
「今この瞬間を感じる」──PTSDを乗り越えた渡邊渚さんが綴る「ひたむきに刺し子」の効果
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン