合計特殊出生率(女性が一生に産む子供の平均数)で見ると韓国は1.30、中国は1.18。人口を維持するのに必要とされる2.08を大きく割り込み、少子高齢化が深刻な問題となっている日本(1.41)よりも低い。
一人当たりGDPの折れ線グラフを見れば日本経済が生産年齢人口の減少とともに1990年代以降伸び悩んでいる傾向が明らかだが、中韓も高成長が望めない時代がすぐそこにきている。
特に韓国は人口が少ないため、海外頼みの不安定な経済構造のまま成長が止まるリスクが高い。貿易依存度(輸出額+輸入額/GDP)は韓国が96.8%で、中国49.9%、日本28.4%を大きく上回る。しかも「日本から部品を輸入して組み立てるビジネスモデルで、日本がいなければ立ち行かない」(同前)のはデータでも明白。対日貿易赤字は255億ドルで7倍以上の経済規模の中国(262億ドル)に匹敵する数字だ。それでいて日本の悪口を言いふらすのだから、やはり理解に苦しむ。
※SAPIO2014年3月号