芸能

『笑点』効果を活かす日テレとは対照的 TBS編成の策が裏目

 4月になると、テレビ局の改編期を迎える。テレビ局では、番組制作が花形のように思えるが、実は編成がもっとも重要なポジションなのだという。テレビ局関係者が話す。

「優秀な局員は、編成に回されますよ。テレビでは番組というソフトも大事ですが、それを生かすも殺すも、編成次第。番組をどこに置くかで、視聴率が変わってきますからね。

 たとえば、日本テレビは絶妙な編成で、20年以上視聴率トップ争いを繰り広げている。日曜日は17時30分に始まる『笑点』から22時56分に終わる『有吉反省会』まで2ケタという黄金の日。普通の局であれば、20%近くを稼ぐ『笑点』の時間帯を移動させようとしてしまいますが、日テレは決してそうしない。『笑点』から『真相報道バンキシャ!』、『ザ!鉄腕!DASH!!』へ……と、番組から番組へ上手く流れを引き継ぎ、チャンネルを変えさせていない。これが、編成の妙です」

 今改編期、日本テレビは、ゴールデン帯(午後7時~10時)とプライム帯(午後7時~11時)の改編はしない(ドラマ、ミニ番組除く)と発表。好調だから成せる業である。一方で、視聴率不振に苦しむTBSは、番組編成があまり上手くいっていないという。前出・関係者が続ける。

「30%超えが当たり前だった『半沢直樹』の後番組が、ほとんど1ケタでしたからね。通常、テレビ番組の視聴率は前の時間帯の番組に多大な影響を受けます。わかりやすくいえば、日本テレビの『24時間テレビ』終了直後の『行列のできる法律相談所』は、いつも20%超えとなる。日テレの日曜夕方から夜にかけても、前番組が好調なので、ずっと2ケタが続くわけです。

 ところが、TBSはそこら辺が上手くない。『半沢直樹』の放送期間中にも、後番組に『ベストパフォーマンス』や『北野演芸館』といったお笑い番組を持ってくるなど試行錯誤の跡は見られました。しかし、どれも似たようなお笑い番組ばかりで、まったく『半沢直樹』効果がなかった。『半沢直樹』の最終回42.2%の後番組『ベスト~』は10.9%。30%以上落ちています」

 これだけではない。他にもTBSは、首を傾げるような編成が多いという。

「たとえば『女子アナの罰』という番組があります。女子アナがさまざまな課題にチャレンジし、乗り越えられなかったら、罰ゲームを受ける。番組自体は面白いのですが、いかんせん、水曜深夜1時28分~と、放送日と時間帯が悪い。視聴者のターゲットは、どう考えても男性サラリーマンですが、彼らは寝ている時間帯ですよ。実際、この番組は0%台を連発している。土曜深夜に持ってきたり、サラリーマンが『明日から仕事イヤだな』という日曜の24時台に移動したりすれば、もっと数字が獲れると思いますけどね」(同前)

 番組の質と同時に、編成もテレビ局にとっては重要な要素のようだ。

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