結局、ヨーカ堂では目立った成果を上げられずに2年後に取締役を退任した藤巻氏だが、企業の活性化に尽力してきた経験と、持ち前のパワフルさを武器に2012年に政治家へと転身。最近は日本の良質な文化やソフトを海外に発信する国の「クールジャパン戦略」に深く携わっていた。
「本音で語る! 本気で動く! 本質を見抜く!」と掲げられた藤巻氏のオフィシャルブログ。最後の更新となった3月11日には、今年から発行される後援会会報の1号目が紹介されていた。
そこには、<国の施策に「デザイン」の力を活用することを提唱><外国人観光客の増加のための施策に、外国メディアの活用を力説><ものづくり、ブランディングを頑張る企業を応援>などの意気込みが綴られていた。
景気回復局面や、来たるべき2020年の東京オリンピックに向けて、まだまだ藤巻氏が国政で活躍する場もたくさんあっただろう。日本を元気にする貴重な人材を失った。