国際情報

日本人と結婚した韓国人女性 「日本人男性は優しいし、楽」

 日本に住む韓国人女性が日本人男性と結婚したり、付き合ったりするケースは珍しくない。彼女たちはなぜ日本人男性を選んだのか。『日本人が知っておくべき嘘つき韓国の正体』(小学館ポスト・サピオムック)にも寄稿しているフリーライターの張赫氏がレポートする。

* * *
 日本に来て約30年になるという韓国人女性、ハン・ヨンスクさん(仮名、50)は、26歳のときに日本人男性と結婚し、現在は飲食店のオーナーをしている。 ハンさんは開口一番、「まさか日本人と結婚するなんて、思ってもいませんでしたよ」と笑う。
 
「1970~1980年代は日本が好きなんていう言葉はご法度でした。だから、実際に日本に来たときもこの国が好きになれるのか不安でした。でも、日本人男性と付き合って実際に結婚したら、優しいし、楽でした。韓国人男性は付き合うまでは尽くしてくれるけれど、結婚後は“釣った魚には餌をやらない”人が多い。日本人にもそういう人はいるかもしれないけれど、韓国人よりは少ない印象があります」
 
 優しさばかりではなく、もっと韓国人男性のようにグイグイ引っ張ってくれる強さもあればいい、との注文も付いたが、実際に一緒に生活を始めると、もっと良い部分が見えてくるという。

 互いに好きで一緒にいるとはいえ、歴史観や領土問題でもめることはないのだろうか。3年間付き合っている日本人男性がいるムン・ヒャンランさん(仮名、33)は、「政治的なニュースが流れるとやっぱり気まずい」という。
 
「テレビで独島(竹島)の領土問題が報じられたときは、正直気まずかったです。彼氏はいつも私のことを気遣ってくれているのか、毎回『どっちでもいいよ』って言うんです。でも、私は『どっちでもよくないよ。独島は自分たちの領土なのに、(日本は)なんでこんな報道するの?』ってまくしたてたことがありました。しかし口論になったら絶対に最後は向こうが謝るんです。日本人男性って、やっぱり優しいんですよね。だから離れられない。正直、こんなことで仲が悪くなりたくないなって思います……」
 
 政治の都合で煽られた反日も反韓も国民を幸せにしないことは明らかだ。

※SAPIO2014年4月号

関連キーワード

トピックス

2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
卓球混合団体W杯決勝・中国-日本/張本智和(ABACA PRESS/時事通信フォト)
《日中関係悪化がスポーツにも波及》中国の会場で大ブーイングを受けた卓球の張本智和選手 中国人選手に一矢報いた“鬼気迫るプレー”はなぜ実現できたのか?臨床心理士がメンタルを分析
NEWSポストセブン
数年前から表舞台に姿を現わさないことが増えた習近平・国家主席(写真/AFLO)
執拗に日本への攻撃を繰り返す中国、裏にあるのは習近平・国家主席の“焦り”か 健康不安説が指摘されるなか囁かれる「台湾有事」前倒し説
週刊ポスト
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン