その業界の人にしかわからない専門用語というものがあるが、そのほんとうの意味を知ったら驚く人も少なくないはず。40才ピアノ教師が、「開業医」の専門用語に関するエピソードをお話します。
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息子がかかりつけの小児科の先生は、親切でていねいな診察をしてくれます。ときどき「学会出席のため休診します」という貼り紙で、臨時休診するのは“勉強熱心”のため。
と、思っていたある日。テレビでゴルフトーナメントの予戦を見ていたら、なんと、ゴルファーの後ろをぞろぞろついて回るファンのなかに、見覚えのある顔が…。
「テレビ、見て!」
興奮した私が、息子のママ友にLINEしたら「開業医の“学会”は、私用という意味。今さら何言ってるの」とつれない返事。
後日、先生は悪びれもせず、「あはは。テレビに映っちゃマズイねえ。ズル休みはうまくするんだぞ~」と息子の頭をなでながら言い聞かせてんの。
そういえば“学会”の翌日はたいてい日焼けしていたし…。
※女性セブン2014年5月29日号