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家庭内別居15年の妻 「生活費を出してくれる夫は今やATM」

「最近妻との会話が減ってきた。まぁ、30年も連れ添っている仲だし当然か」──たしかに、長年一緒にいる妻と新婚の頃のような関係のままでいられるわけではない。しかし、「会話がない」「寝室は別」「食事もバラバラ」という冷えきった夫婦関係ならば、それはれっきとした「家庭内別居」。笑うに笑えない深刻なケースを紹介しよう。

【ケース1】10年間夫の声を聞いてない

「もちろん、私にも夫にも別々の部屋があります」

 当然のことのように断言するのは50代の主婦だ。両方が家にいるときは互いに自室に閉じこもっているというが、用事があるときはどうしているのだろう。

「携帯電話のショートメールでやりとりしています。声も聞きたくないんです。実際、この10年くらい、夫の声は聞いていないと思いますね。電話を取り次ぐのも嫌なので固定電話も2回線引きました」

 徹底して会話を避けているのだ。今後もそれを貫く方針だという。

「夫に介護が必要になっても、当然、やりたくありません。そのときには迷わず施設に放り込みます」

【ケース2】洗濯物に触るのもイヤ

 子供を敵に回したことで家庭内別居状態になってしまったケースもある。40代のワーキングウーマンが15年以上続けている家庭内別居のきっかけは、幼かった娘の夜泣きを「仕事で疲れているのにうるさい」と銀行員の夫に冷たくいわれたこと。その後、母子はリビングで寝るようになった。

 それでも、子供が小さいうちは3人で出かけるなど、普通の家庭のように振る舞い、言葉を交わすこともあった。転機は娘が中学生になったとき。思春期の娘が「パパ、うざい。臭い」と言い出したのをきっかけに、夫婦間の会話はきれいさっぱり消滅した。

「今では、相手の生活音を聞くのも嫌ですね」

 当然、夫の食事は作らず、洗濯物にも触れない。自分で自分の洗濯物を干すのを嫌った夫は乾燥機付きのドラム式洗濯機を購入した。

「生活費は出してくれているし、今や夫はATMみたいなものですね(笑い)」

※週刊ポスト2014年6月13日号

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