国内

理研・笹井氏の遺書 何らかの意図で内容選別された可能性も

 理化学研究所(理研)発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長(享年52)が8月5日に突然自殺してから、約2週間が経過した。笹井氏の死には、いまだ不可解な点が残されている。

 何より気にかかるのは、「なぜ小保方晴子氏(31)宛ての遺書ばかりがマスコミに盛んにリークされたか」という点だ。

 笹井氏の遺書はこれまで計6通が確認されている。自殺現場の理研内で発見された4通(うち1通が小保方氏宛て)と、8月12日に存在が明らかになった自宅で見つかった妻と実兄宛ての2通である。

 このうち内容が事細かく明らかになったのは小保方氏宛てのものだけだ。しかも、笹井氏の死の当日には、小保方氏本人の手に渡る前にもかかわらず、その内容が報じられていた。

「先立つのは、私の弱さと甘さのせいです。あなたのせいではありません」
「絶対STAP細胞を再現してください」
「それが済んだら新しい人生を一歩ずつ歩み直してください」

 こうした文面は、話題を集めるに十分なインパクトがあったが、どこから漏れたのか。

 遺書は発見後に理研から兵庫県警に渡っていたとされ、捜査関係者から情報が流れたと考えるのが自然だが、一部報道では「理研関係者」の話として遺書の内容が語られているものもある。

「マスコミが飛びつく内容だけに捜査関係者が“お付き合い”で記者に流したと見られているが、不思議なことに漏れた内容が小保方氏に関する部分ばかりで、理研に批判的な部分や、STAP細胞の存在について言及した部分がない。何らかの意図があって、リーク内容が“選別”された可能性は否定できない」(別の県警関係者)

※週刊ポスト2014年8月29日号

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン