「こんな日があるなんて、角打ち大好き男にはこのうえない喜びですわ」(50代、製造業)「自分にとっては毎日が角打ちの日なんですが、年に1度そんな特別な日があることはメリハリというか立ち飲み(角打ち)人生の一里塚というか、とにかくいいことや思います」(60代、金融OB)と、2年目を迎えたこのイベント、じわじわと支持者が増えているようだ。
この日のメインイベントは終わったが、店内は宴のあととはならず、ずっとにぎやかなままだ。
「大将(勝則さん)と奥さん(里美さん)がたまらなくいいんだ。サラリーマン現役の頃からもう8年以上通ってるけど、この夫婦がいるから、いい客が集まって来る。だから、さっきもだれかが言っていたけど、ここに来ればいつでも楽しくてね。毎日が角打ちの日なんですよ」(60代、電器)
「月~金はビシッと営業の仕事をした帰り、ちょっと緩む土曜日は、梅田からぶらぶらと決まったルートを1時間かけて歩いて来て、ここでいろんな意味で調子をあげる。酒もつまみも人間もいい味ですからね。自分にとって大事な店です。人には教えたくないんですけどね」(43歳、産業機械メーカー営業)
「カウンターの上を見てください。並んだつまみうまそうでしょ。みんなマスターの手作りで、日替わり。塩昆布のっけてごま油で和えるだけだよなんて言う“べっぴんねぎナムル”をはじめ、味に哀愁があるんですよ。男の勢い料理、角打ち料理、はまっちゃったけど、幸せです」(50代、一般企業)
「このつまみがですね、勝さんの厳選した酒にぴったりでねえ。酒がうまいんだか、つまみがうまいんだか。でもこの日、勝さんから勧められて飲んだタカラ焼酎ハイボール。うまいよ。甘くなくて辛口で、角打ちの日カンパーイって、これしかないな」(50代)