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乳がん、子宮頸がんなど、R40女性が受けるべき6つの診断

「自分は健康だから検診は不要」というのは大間違いだ。検診とは、自覚症状がないうちに病気を見つけることが目的。さらに、R40の女性特有のかかりやすい病気というものもあるのだ。

 まず、『健診』と『検診』の違いがわかりにくいが、『健診』とは単に健康か否かを調べるもので、『検診』は特定の病気を早期に発見し治療することが目的。代表的な検診はがん検診で、国が推奨する『対策型検診』と、人間ドックなどの『任意型検診』がある。NPO法人乳がん画像診断ネットワーク副理事長としても活動する、女性医療ジャーナリストの増田美加さんはこう説明する。

「対策型検診は自治体や企業の補助が付くため無料または安価で受けられますし、エビデンス(科学的根拠)も高い検査です。『特定健診(メタボ健診)』や『企業健診』と併せて受ければ高額な人間ドックを優先的に受ける必要はありません。R40に必ず受けて欲しいのは、胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・子宮がん検診。閉経後は骨粗しょう症にもなりやすいので骨密度検診も受けておくといいでしょう」

 とはいえ、年齢や生活習慣、家族の病気歴などから、病気のリスクが高ければ定期的に精密検査を受けたほうがいい。健診会 東京メディカルクリニック副院長を務める守慶さんはこう話す。

「今年は腹部エコー、来年は大腸内視鏡など、部位ごとに受ければ、費用の負担も少なくなります。複数の検査をまとめて受けられる人間ドックも、リスクに合う検査が含まれているか確認して選択を」

 乳がん検診で行われるマンモグラフィは、機器に乳房を挟んでX線を照射する検査で、乳がんや乳腺組織は白く、脂肪は黒く写る。乳腺が『高濃度』の人はがんが見えにくいので、乳房超音波検査を受ける場合も。

「私はハイリスクなので、定期的に自費で乳腺専門医のクリニックに行き、医師の指示に従ってMRIなどの精密検査を受けています」(増田さん)

 子宮頸がん検診では、医師が視診・触診したあと、綿棒で子宮頚部を軽くこすり、粘膜を採取。子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルスに感染している細胞の有無を調べる。

「この検査は日本人女性の約3割しか受けていません。しかし、早期発見につながるので、ぜひ、受診を」(守さん)

※女性セブン2014年9月11日号

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