国内

朝日社長の謝罪会見 「反朝日デモ」を恐れ超厳戒態勢だった

会見開始後の数分間、カメラのシャッター音は鳴りやまなかった

 東京電力福島第一原発元所長の証言、いわゆる「吉田調書」を巡る記事を取り消して謝罪した朝日新聞の木村伊量社長。9月11日夜に開かれた会見は執拗なまでの厳戒態勢だった。

 会見場は東京都・中央区にある朝日新聞本社。じつは朝日内部では少なくとも前日10日午後7時の段階で、「明日、誤報を認めて社長が謝罪する」との情報が広く出回っていたという。

 そして、11日になると朝日の記者がツイッターで「本日、社長の謝罪会見がある」とツイートしたことなどから、多くのマスコミが知るところとなる。だが、午後になっても広報部は「現時点ではこちらからお知らせすることは何もない」との回答に終始したという。

 そのころ、政府が吉田調書を公開したため、誤報箇所や謝罪内容の最終確認作業に追われていたのかもしれないが、結局、『週刊ポスト』編集部に会見の知らせが届いたのは、午後7時30分開始予定の、わずか1時間15分前だった。

 広く周知すべき謝罪会見の予定を隠し続けたために、案の定、朝日新聞本社前は大混乱。

 広報部がFAXを流す前の午後6時過ぎには、すでに100名近くの報道陣が詰めかけ、物々しい雰囲気に包まれていた。本社前では10名を超える警察官まで出動して交通整理。大通りには護送バス2台も止まっていた。

 ようやく会場入りが認められた6時20分以降もドタバタ劇は続いた。

 大勢のマスコミが取材に押し寄せることが分かっていながら、会見場は朝日社内の「読者ホール」で、キャパはわずか160人ほど。しかも、「1社カメラ1台、記者3名」と取材人数を制限し、受付で厳しいチェックが行われたのだ。

「もっと広い会場を用意できたはず」「謝罪する会社の対応とは思えない」と不満を漏らすマスコミが続出。結局、締め出された記者たちは別室でモニター中継の画面を見るハメに。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
結婚を発表したPerfumeの“あ~ちゃん”こと西脇綾香(時事通信フォト)
「夫婦別姓を日本でも取り入れて」 Perfume・あ〜ちゃん、ポーター創業の“吉田家”入りでファンが思い返した過去発言
NEWSポストセブン
(写真右/Getty Images、左・撮影/横田紋子)
高市早苗首相が異例の“買春行為の罰則化の検討”に言及 世界では“買う側”に罰則を科すのが先進国のスタンダード 日本の法律が抱える構造的な矛盾 
女性セブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン