スポーツ

岡田彰布氏 阪神梅野を不安視「すでにかなり研究されとる」

 セ・パともに優勝争いチームは数チームに絞られてきた。これからはいよいよ1試合1試合が優勝を左右する大事な時期だが、OBの中には古巣に対して厳しい目を向ける人もいる。阪神タイガースOBの岡田彰布氏は、今年度の和田・阪神についてこう述べている。

 * * *
 大事なのは最後のこの時期の頑張り。これはチームでも個人でも同じやで。オレが監督の時には、この時期には選手たちに「個人成績を上げたらエエ」とハッパをかけた。「これまでの成績が悪い者は特に今から帳尻合わせせい」と繰り返しいうたもんやね。

 こんな時になってミーティングで「チームとしてこうしていこう」とか「大事な試合が続く」なんていうたことはない。そんなもん、関西のスポーツ紙は頼まんでも煽ってくれるから、口に出さんでも選手はわかっとる。選手には個人の目標に向かわせるほうが結果としてチームの力になるのよ。

 これから先は「拾う」ゲームが大切になる。そら、先発が踏ん張ってリードしたまま勝つのが理想やけど、毎回そうはいかん。序盤で負けていても、中盤、終盤に逆転して、1試合でも拾っていけるかが重要なんや。

 そこで出てくる不安要素が「キャッチャー」やな。今のところ若い梅野隆太郎を使っとるが、これが今後、仇となる可能性が高い。これまでは梅野が新人ということもあり、相手もよう分からんかったからうまくいった部分が大きい。

 しかし8月の試合を見る限りでは「すでにかなり研究されとるな」と思えるような痛打を浴びる場面も多かった。キャッチャーに限っては、本当は経験のあるヤツがドーンと構えてくれた方がエエんやけどな。

 ピッチャーは中継ぎがポイントになる。踏ん張れんピッチャーはブルペンに入れたらアカン。捨て試合はできへんのやから、ビハインドの試合でも勝ちを狙っていくことや。

 巨人と広島だけを見てたらどこかにスキができて、足をすくわれるで。初めてのチャンスに燃える横浜も怖いし、尻に火がついた中日も油断はできん。阪神に「お客さん」はおらん。これを肝に銘じておかなアカンで。

※週刊ポスト2014年9月19・26日号

関連記事

トピックス

各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
理論派として評価されていた桑田真澄二軍監督
《巨人・桑田真澄二軍監督“追放”のなぜ》阿部監督ラストイヤーに“次期監督候補”が退団する「複雑なチーム内力学」 ポスト阿部候補は原辰徳氏、高橋由伸氏、松井秀喜氏の3人に絞られる
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン