芸能

グラドルの苦悩 「ババア世代」扱いと「私なんかのために…」

アイドルについて語る八幡愛さん

 グラビアアイドルといえば、華やかな世界だと思う人も多いだろう。だが、決してそうではないと語るのはグラビアアイドルの八幡愛さん(27)。一体どんな世界なのか? 八幡さんに聞いた。

 * * *
 精神的に不安定な人が多い世界です。ぱっと見て分かる。理想と現実の狭間で悩んでいるかもしれませんね。彼女たちは、「水着になっても仕事がなかったら、どうすればいい?」といった悩みを抱えています。あとは「よくわからない理由でアノ子はピックアップされたのに私はなぜピックアップされないの?」みたいなことも思ってしまいます。

 そういった状況をいちいち知らない方がいいこともあるので、事務所の方針もありますが、個人同士であまり深入りしないようにしていますし、あんまり連絡先は交換はしないようにしています。グラドル同士、あまり群れないようにしています。

 キャリアとしては、40歳手前までやる人もいますが、それなりの年齢にいく前に辞めるんじゃないですかね? 中高生は別ジャンルとして一番層として、今増えているのは19・20歳~25歳くらいまでが溢れるほどいます。でも、これはグラビアからすると、ババア世代になります。グラビアは16~18歳くらいが需要あります。

 19歳からあぶれはじめるんです。20歳を過ぎて「グラビアやります」はもうダメです。というのも、最近AV女優が可愛いからです。20歳過ぎた子が「グラビアやります」と言うと、仕事相手からは「えっ? 脱がないの?」となってしまう。

 最近はAVへのハードルが低くなっています。20歳を過ぎた女が水着でポーズを決めても物足りない――そんな風潮があると感じています。結局、グラドルの成功って、個人のファンをどれだけ持てるかに尽きます。発注主にしても「あなたを撮影会に呼んだら、何人ファンが来るの?」という姿勢です。

「あなたを呼んだら何人?」にプレッシャーを感じます。他にも、投票によって誌面に登場できるかどうかが判明するサバイバル系の誌面争奪とかありますし、結局「人を呼べる」人に頼らざるを得ない。

 あとね、応援してもらっている側だって人間ですから、いくらファンと言っても関係性ができちゃうんですよね。いつもイベントに来てくれる人とかもいますが、何回もお金を使わせて申し訳ない……、私なんかのために……ってのが本音で、どっかで後ろめたい気持ちがあるものです。応援している側は、○○チャンのためだったらオレは頑張る! とか言ってくれるのですが、全体的にしんどい感じがしています。

 そして、グラドルの側も何かと「お願いします」というのが多過ぎ、結果離れるファンも出てきてしまいます。「お願いします!」が多過ぎだ、いい加減にしろ! って離れる人もいる。そこに悩む子がいるんです。本当にしんどい世界ですよ。新しいファンを増やすというよりは、今のファンにいかにお金を使ってもらえるかってことの勝負になっています。本来の自分、皆が思っているグラビアアイドルの仕事とはズレているなってことが多いと思ういます。

 アイドルってこんなのだったっけ? と思うこともありますよ。AKBの握手会とかは十分エンタテインメントとして成立しています。だって、テレビつけたら出てくるレベルの人々ですからね。その子を応援するために何百枚もCDを買って借金をする人もいます。でも、こういった距離感って知名度が低いグラドルであればあるほど悲痛。私はAKBほどの知名度もないのに来てくれて申し訳ない……って気持ちに本人がなってしまいます。

 売れてない子ほど、そうやって来てくれるお客さんに対し、「生活大丈夫かな、今日も来てくれたよね」と思ってしんどくなる人も多いんです。

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