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日本初の「便秘外来医」が解説する便秘 大きく分けて3つある

「1週間出てないなんてこともザラ」。「子供を産んでからひどくなったかも」。「わかるわ~(涙)」。世の女性たちを悩ませる便秘。気がつけば10年以上も悩んできたという人も少なくない。いったい、どうしたら幸せな快腸生活を取り戻せるのか──日本で初めて便秘外来を開設した腸のスペシャリスト、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんに話をうかがった。

「2日に1回でも定期的にバナナ1本分くらいの量が出ていれば大丈夫ですが、3日以上出ていない、もしくは毎日出ていても25g程度(ピンポン玉くらいの量)しか出ていない場合は便秘といえます。

 便秘の種類は大きく分けて3つ。【1】腸の動きが低下し、便を押し出す力が弱まる『ぜんどう不全型』、【2】肛門付近に便が溜まっているのに、その合図が脳にうまく伝わらない『直腸肛門型』、【3】精神的な要因で腸が正常に動かなくなる『ストレス型』があります。女性は男性より排便に必要な腹筋や肛門まわりの筋肉の力が弱いため、便秘になりやすいといえます。

 便秘の主な原因は、ずばり食物繊維不足。女性の死因トップの大腸がんが増えているのも食物繊維不足が関係していると考えられます。

 食物繊維を摂る場合、便をやわらかくする水溶性食物繊維と、便のかさを増やす不溶性食物繊維の両方を含むものが好ましい。普段の食生活に加えるなら、両方の繊維の供給源であるキウイがおすすめ。果物なら食べるのも手軽ですよね」(小林さん)

 実際、キウイ100gあたりに含まれる食物繊維は、不溶性が1.8g、水溶性が0.7g。バナナだと不溶性が1.0g、水溶性が0.1gとなっており、キウイにはバランスよく両方の繊維が含まれている。

「毎日しっかり食物繊維を補えば、2週間ほどで腸の動きがよくなると思いますよ。下腹部を円を描くようにマッサージしたり、腸のあたりをもむといった、簡単なエクササイズも便秘には効果的です」(小林さん)

※女性セブン2014年9月25日号

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