ライフ

要介護リスクが高まるロコモティブ症候群 犬にも確実に存在

 高齢化社会の到来とともに、要介護のリスクが高まると最近話題のロコモティブシンドローム(運動器症候群)。略してロコモと呼ばれるこの状態は、人間だけでなく犬にもあらわれる。犬のしつけ教室・Can! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導する西川文二氏が、犬のロコモについて解説する。

 * * *
 ロコモ。くちこも、じゃないですよ、ろこも。

 初めて耳にしたときにゃ、カモンカモン・ドゥザロコモーション、ってつい口ずさんじゃいましたけどね。あれのことじゃない。

 最近よく耳にするロコモは、ロコモティブ症候群(和名は運動器症候群)。骨とか関節とか軟骨とか椎間板とかの運動器が衰えて、要介護になるリスクが高まる状態のことをいうらしい。

 人間だれしも、ピンコロでこの世とおさらばしたい。その願いをかなえるには、このロコモ予防ってのが大切、ってなことになる。なるほどって、ここで気になるのが、犬のロコモ。

 現在の犬の平均寿命は十四歳超、人間の年齢に換算すると七十数歳ほどに。歩行を補助するためのハーネスをはじめ、犬の介護用品は今やたくさん売られてる。動物病院の中には、ロコモ予防を大きく謳ってるところもある。

 ロコモは確実にあるってことですよ、犬にも。今は亡き私めのパートナーの1匹は、変形性脊椎症っちゅう病気に晩年なりましてね。病気がわかる前、時々動きが鈍くなってた。思えば、あれ、ロコモ。

 よろよろと今にも倒れそうな感じで散歩している、そんな高齢犬を見ることも多い。あれもロコモ。

 ロコモ予防には、人間はスクワット運動がいいなんていわれてるけど、あるんですよ犬にも、スクワット。犬のは、オスワリ→4つ足立ち→オスワリ、を繰り返す。下半身の運動器の衰えが防げる。

 他には……って、またまた誌面が尽きてきちゃった。続きを聞きたい方は9/28の日曜、ホテルニューオータニまで来てくださいな。

 日本臨床獣医学フォーラムで、高齢犬をテーマにした講演をいたしますんでね(※HP参照 http://www.jbvp.org/forum/index.html)。

 なんだ宣伝かよって、まぁそういわずに、続きは28日に……ね。

※週刊ポスト2014年10月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン