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2013年本屋大賞ノミネートされて映画化も決まった名作が文庫化

【書籍紹介】『世界から猫が消えたなら』川村元気/小学館文庫/670円+税

 死んだ母に託された猫と暮らす郵便配達員のぼくは、脳腫瘍で余命わずかと宣告される。そんなぼくの前に悪魔が現れ、世界から何かを消せば、1日寿命がのびるという取引をもちかけてくる。

 ぼくは生きるため、電話、映画、時計をこの世から消していく。思わず涙するせつない物語を通して、読者1人1人に、消えて欲しくない大切なものとは、本当の幸福とは何かを問い掛けており、テーマが胸に迫ってくる。

※女性セブン2014年10月16日号

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